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インタビュー

大手美容外科での体験が財産となり都内院長のハイキャリアを実現


戻る 2023/04/19
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2022年2月に初めてお話を聞いてからちょうど一年、コッツフォード・良枝先生の前回のインタビューでは「女医の悩み」「入るときも辞めるときも勇気が要る美容医療」というお話が人気を呼び、ドクターコネクトのインタビュー記事の中でも多くの医師に読まれてきた。

今回は麻酔科から美容外科に転職なさった当時のご経験を中心に、美容医療への転職を考えるときにはどのようなポイントを考えるべきなのか、お考えを話していただいた。

保険診療の麻酔科から、なぜ美容外科だったのか。

新しいことにチャレンジするのが好きです。
麻酔科で働いていた20代後半の私は、この仕事をずっと続けていった先はどうなるのか、少しずつ将来のことを考え始めていました。

勤務時間も長い、当直もある、当直明けは帰れてラッキー、そんな時代でした。
今は麻酔科の勤務の環境も変わってきていると思いますが、女性に優しくない勤務もその時代はありました。

そうこうするうちに30代になって、身近にいらした麻酔科の先生が美容外科で働いたご経験を持っていたこともきっかけとなり、美容医療という新しいチャレンジに向かっていくことになります。
もともとCVを入れたりなどの手技は好きだったということもあります。
当時は美容皮膚科はなかったので美容医療への転向イコール美容外科でした。

とは言え、麻酔科の仕事は楽しかったし、もちろん好きなので今でも麻酔の仕事もやっているくらいです。
麻酔科医は長く働けるので60代、70代でも現役の先生がいらっしゃいます。

麻酔科は患者様とお話する機会が少ない仕事です。
私は話すのが好きだし、やりたいことやるなら今かなと転職を決意した時は思っていました。
人生、やりたいことをやらないと損ですから。
将来を悩んでいたあの頃の自分に比べて何が違うのかと言うと、今はできることが広がって、やりたいことがより多くできるようになったということでしょうか。

銀座禅クリニック内装

美容クリニックに転職後、年収はどのくらい増えたのか。

転職して月収は3倍に増えました。
勤務している医師がハッピーでないとクリニックが成功しない、というのが経営している先生のお考えでした。
それにしてもいきなり3倍になったのには驚きました。
その分、税金もしっかり取られるのには、もっとビックリしましたけど。
美容皮膚科よりも美容外科のほうが治療範囲が幅広く、その分、給与水準も高くなるのだと思います。

もし、後輩が美容外科への転職を迷っていたら。

患者様のお悩みを解決して差し上げて、精神的なサポートをする美容外科という仕事は、保険診療と同じくらい、やりがいのある良い仕事であるということを経験者として実感しています。
保険診療と美容医療とを比べてどちらが上だ、とかいう考えはありません。

ただ、美容への転職を選ぶのであれば、きちんと教えてくれるところを選んでください。
そして、美容の医師は「ちやほや」されすぎてしまうこともあるので、そこは謙虚に真面目に取り組んでほしいです。

保険診療で社会人経験がある程度あることは、アドバンテージになると思います。
美容医療は患者様と話せないと始まりません。
とりあえず医師免許さえあれば入職できて、クリニックでは座っているだけみたいな仕事もありますが、できれば美容外科も一度、検討してみてください。その価値はあります。

保険診療と自由診療の違いはいろいろありますが、まず言えるのは「患者さんとの時間」です。
保険診療では治療に関して多くの患者さんは医師の言うこと聞いてくれるものですが、美容医療では患者さんとの双方のコミュニケーションが成立しなければ始まらないので、そこが大きく違うところです。

大手美容クリニックのご出身ですが、研修や同期の医師との関係は。

大手クリニックは教育体制がしっかりしていました。
教えていただいたメンター医師がとても良い方で丁寧に教えてくださり、カウンセリングも手術も全部お手本を見せていただきました。

小さいクリニックでは教えてもらえる機会が限られますが、大手クリニックは症例数が多いので、短い時間で経験を積むことが出来ます。また、いろいろな医師の技術を見ることもできます。
もちろん、小さなクリニックにも素晴らしい医師がいらっしゃって、そこで学ばせていただくこともあります。
でも最初に大手のクリニックでの経験を積んでいるからこそ、開業して活躍していらっしゃる先生の技術の良さが理解できる、そういう順番ではないかと思います。

私も後輩に教える立場になって思うのは、人に教えるというのは全く別の技術だということです。教えるのが上手な先生の教えかたを見させてもらいながら、教える技術を勉強中です。
気をつけてるのは、自分が教えられる側だったらどんな教えられ方がわかりやすいかということ。
整理整頓して教えたいと考えていても、いざ始まるとアレもコレも教えたくなってしまいます。

微笑む良枝院長

美容外科の面白さ、向いている医師のタイプとは。

美容皮膚科は結果が出るまでに時間がかかりますが、美容外科はビフォー・アフターが明確にわかります。
もちろんリスクも考えて行うものですが、結果がわかりやすくて満足度が高い、それが美容外科です。
美容外科は習得すべき知識や技術が多く、多くの症例を短い時間で経験する必要がありますが、報酬もその分、高くなります。

患者様の自信に直結しているのが美容外科、就活や婚活をサポートして差し上げられる素敵な仕事です。
ボディに関しても同様、コンプレックスとお感じになっていることを、目に見える結果で、少しでも軽くして差し上げられることは素晴らしいことだと思っています。

結果が目に見えることでやる気が出せるタイプの医師に、美容外科は向いています。
加えて、患者様と話すことが好きだという医師は適性が高いと思います。と言うのは、患者様の要望や「なりたい顔」をヒアリングすることは結果を出すためにとても重要なことだからです。

「流行の顔」「なりたい顔」も数年単位くらいで変わっていくので、それも面白いです。

転職当時の失敗談がありましたら、できる範囲で。

いっぱいあります。患者様とのコミュニケーションで言うと、良かれと思ってしたお話が、意に反して患者様のご機嫌を損ねてしまったりしたこともありました。

また、技術的な点でも、始めた当初は技術も十分ではないのでリタッチも必要になることもありました。
ただ、リタッチに関して言うと経験を積んだ今でも、患者様の満足のためにはリタッチが必要かそうでないかをチェックすることはとても重要と考えています。
そのため、大きめの施術は後に、必ずもう一度来て頂いています。

大きな組織で美容医療に携わるメリットは。

若い先生の集まりや飲み会があって、そういう横のつながりで症例やトラブルの情報共有ができていました。
もちろん、医局での情報交換は日常的に行われていました。
患者様に対して一生懸命やっても、こじれてしまうケースもあったようです。
そういう場合でも大手クリニックには渉外担当チームがいましたので、医師もスタッフも安心して働くことができていました。

先日、在職していた大手美容クリニックのOBの先生方の集まりに出席しました。
今でもそういうお付き合いが続いています。
ご一緒に働いていた先生方は活躍していらっしゃる方も多く、OBとしてのお付き合いも財産になっています。

美容医療に真剣な眼差しでお話しする良枝院長

美容医療に転職する場合のスタート地点は。

今は注入ができることがスタート地点ではないでしょうか。
ヒアルロン酸、ボトックス、そして糸です。これらの注入のスキルは最低限あったほうがいいと思います。

「注入がこわい」と言う医師もいます。
「外科はやりたくない」と言う医師もいます。不安に思う、それは当たり前なことで、むしろそういう気持ちを持っていることが大事です。もちろん、私も最初はとても緊張しました。

新しいことをやる時に精神的に抵抗があるのは当然です。
でも、そこを超えて美容医療の分野で出来ることが増えると患者様に提案できることが充実してきます。
注入の方法も以前と比べるとマニュアル化された部分もあるし、ずいぶんやりやすくなりましたので、どんどん学んでいただきたいと思います。

これからチャレンジしたいことは。

毎年チャレンジすることがあるのですが、去年から引き続きでチャレンジしているのが漫画を描くことです。
培養上清液が好きなので、それで何かやりたいというのもあります。まだ全然ざっくりしているのですが、コストが高い上清液をどうやって活用していけるかチャレンジしたいです。

インタビュー後記

新しいことに挑戦するときというのは、いざ行動を起こす段階になると不安になって、初めの一歩が踏み出せなくなってしまうことがある。
新しい世界に年収大幅アップやワークライフバランスという希望を持ちながら、転職活動では多くの医師が同じように不安を感じている。
不安があって当たり前、とコッツフォード・良枝先生は言う。
新しいことに挑戦しようと思われているなら、不安な気持ちを少しでも解消できるように情報収集はしっかりしていただきたい。
美容医療業界の最新でリアルな情報は、ドクターコネクトの得意分野です。

ご協力いただいたクリニック様-銀座禅クリニック

銀座 禅クリニックのご紹介

社名

医療法人社団禅 銀座禅クリニック
公式サイト https://www.ginza-zenclinic.jp/
クリニック所在地 東京都中央区銀座5丁目5−14 JPR銀座並木通りビル11階

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未経験・転科の医師が転職で検討するべきこと

美容医療に転職する医師の9割が未経験・転科です。
ドクターコネクトでは、まずは大手美容クリニックをおすすめしますが、それは研修制度や福利厚生が充実しており、安心してご就業いただけるからです。

大手美容クリニックで経験を積むことのメリットはそれだけではありません。こちらの記事では、医師転職エージェントの見解を交え、様々なメリットをご紹介しております。

美容医療への転科をご検討の先生は、ぜひご一読ください。

 


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