湘南AGAクリニック新宿本院の院長、斎藤 浩一先生は脳神経外科で培われた手技と美容外科で養われた美的センスで、自然に生えているような植毛が評判の医師です。
理想としているのはリアリティ、毎日が精進だとおっしゃる斎藤先生の柔らかな語り口の中に、説得力と意志が感じられたインタビューの内容をお届けします。
ドクターコネクト
2021年からAGAクリニックの統括院長を務めていらっしゃいますが、ご経歴について教えてください。
斎藤先生
私は三重大学医学部で学び、脳神経外科の道に進んで専門医の資格を取りました。美容医療に転身してからは、脳神経外科での経験を活かして手術を行いました。
2009年に湘南美容外科に入職、現在はAGAクリニックで院長を務めており、植毛の手術を中心に治療を行っています。
ドクターコネクト
脳神経外科から美容医療、そしてAGA治療に転向なさったわけですが、その転機ではどのようなことを感じられましたか。
斎藤先生
脳神経外科に進んだ理由の一つに、脳と心の関係について興味を持っていたということがありました。美容医療に転職して分かった事の一つに、見た目の変化は心の変化までもたらすということでした。患者さまに喜んでもらえることに大きなやりがいを感じました。
AGA治療は結果が出やすく、見た目に分かりやすい治療です。初診で診察室に入って来た時には伏し目がちで元気がなかった方に、ビフォ—・アフターの写真をお見せして説明を続けると少しずつ笑顔が出てきます。脳神経外科で救急で運ばれてきた患者さんと話せることはできませんでしたので、そのような会話ができることにやりがいを感じました。治療後の患者さまの様子には、より大きな達成感も感じました。
脳神経外科のように命を預かるわけではないのですが、患者さまがお身体を任せてくださる、これは自由診療では特に信頼関係がないと成り立たないことだということを思いました。
ドクターコネクト
斎藤先生のミッションと具体的なお仕事の内容について教えてください。
斎藤先生
私のミッションは、湘南のAGA治療の国内シェアが一番となることです。そのための施策を考えることも私の仕事です。平均的な日々の仕事の内容は、カウンセリングと経過観察、そして一日2〜3件の植毛手術です。
「リーズナブルな料金で満足度の高い治療を提供する」
これは湘南グループ全体の考え方なのですが、これを続けて行くことで確実にシェアを伸ばしていけると考えています。薄毛で悩んでいる人は年々増えていますが、薄毛が治療できるという認識も広まってきています。このような社会環境で、今後もAGA治療の需要は順調に伸び続けると見ています。
ドクターコネクト
湘南AGAクリニックは、どのような治療を行っているのですか。
斎藤先生
まずは服薬治療ですが、これである程度の効果は出せます。それに加えて、成長因子やエクソソームを頭皮に注入することによって、より高い治療効果が出ています。
それでも生え際などは改善しないケースがあり、その場合には植毛を検討します。植毛手術では、後頭部と側頭部のご自身の毛髪を毛根から採取して、薄毛・抜け毛が気になる箇所に移植します。
他のAGAクリニックは服薬という選択肢しか無いところが多いのですが、SBCのAGA治療の大きな特徴は3つの選択肢があることです。使用する薬剤も湘南美容クリニックオリジナルの薬剤を選べます。再生治療に関しても最先端の方法を早くから取り入れています。
最終的にはご本人が選ぶものなのですが、選択肢を多くご用意できることは患者さまの満足につながると思います。
ドクターコネクト
AGAの治療はどのように進化してきていますか。
斎藤先生
植毛に関してはドナーストリップ法、チョイ式装填法、ARTASロボット植毛、現在は最先端の植毛術であるモータライズドFUE法植毛、というようにどんどん技術が向上しています。私がAGA治療に着任した頃と比べて、格段に治療結果も向上してきています。
診断技術の部分でも進化があります。この人にはこの治療が合う、という診断ができるようになりました。円形脱毛症や疾病による脱毛などを見分けることも含めて、AGAの治療においては見立てがとても重要になります。私たちが積み重ねてきた症例に基づいた、「熟練の見立て」を後輩に伝えていきたいと思っています。
メソセラピーや再生治療に使用する製剤に関しても、日進月歩で進化しています。SBCは再生治療の製剤メーカーをグループに迎え、より優れた治療が可能になりました。
ドクターコネクト
「後輩に伝えて行く」ということですが、研修はどのような内容ですか。
斎藤先生
満足度の高い治療を目指すためにはカウンセリングが重要になります。新人のドクターは、まずカウンセリングの方法を学び、OJTを経て独り立ちになります。症例に基づいたアップデートは独り立ちした後も定期研修で行われます。
植毛の毛術というのは難しく聞こえるかもしれませんが、単純な作業を繰り返し行うものです。ただ、作業自体は単純なのですが、習得するまでにはある程度の時間がかかります。たとえば毛根の採取では決められた時間内で取れる本数、その中で実際に利用できる割合などに基準を設け、それを10回クリアできるまで行います。この技術の習得には早くて半年くらいはかかります。
採取や植毛の基準を合格しても、本当に重要になるのはその先です。「生えればOK」というものではありません。自然に見える技術、毛並みに合わせる技術、出来上がりを想像して植える場所を考える、そういう繊細なことが必要になってきます。毎日が精進です。
ドクターコネクト
湘南AGAクリニックを目指す医師に、アドバイスとメッセージをお願いします。
斎藤先生
自由診療では病気を治すだけではなく、患者さまの話を聞いて満足度の高い治療を行う「究極の接客業」ができる医師が求められます。保険診療から自由診療に来る医師で躓くことがあるのは、この点の認識と理解にあるのではないでしょうか。
臨床でガチガチにやってきているとプロトコルに縛られてしまうことがありますが、自由診療ではエビデンスが認められていない治療が選択されることもあります。
「推奨度D」でも患者さんの満足度のために行う、そして実際にやってみると効果があったりする、そんなこともあるのです。自由診療ではそういう柔軟な対応ができると成長すると思います。
臨床の医師は疲弊しています。脳神経外科の勤務を続けていたら自分は今、生きていられたのかなと思うことがあります。ここにはワークライフバランスと達成感があります。
湘南のAGA治療は、やりがいのある診療です。医師の説明で治療を決心していただき、一年後にはキラキラな笑顔で感謝される、そんな仕事です。
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