医学生や研修医になったばかりの頃は、実際の業務量がどの程度かわからず、忙しさを具体的にイメージできないかもしれません。初期研修の後に進む専攻医(後期研修)の忙しさが不安な方も少なくないでしょう。
「業務量が多そうだけど、うまくやっていけるのか」「プライベートの時間は確保できるのか」といった疑問を持っている方もいるはずです。
そこで今回は、研修医が本当に忙しいのかどうか、忙しさの原因や乗り越えるためのコツを解説します。ぜひ参考にしてください。
研修医の忙しさは、診療科目や研修の時期、配属先の病院ごとなど、その時の状況による波があるものです。詳しく見ていきましょう。
研修医のローテ―ト中の診療科ごとで、大きな差があります。一般的には、緊急対応が多くなる救急科・外科系などが忙しくなりやすい診療科です。
ローテートというのは、研修医が病院で各診療科を順に回って研修をすることです。将来の専門分野を決定する重要な期間でもあります。医師免許取得後、多くの方が研修医(初期研修医)として2年間、病院のプログラムに従って臨床研修に専念します。
現在の臨床研修では、「スーパーローテート方式」といって、必修科目と選択科目を約1~2ヶ月ずつかけて回ります。必修科目は内科・外科・小児科・産婦人科・精神科・救急・地域医療で、選択科目は各自の興味を持つ診療科を指します。
初期研修期間よりも専攻医(後期研修)が忙しい傾向があります。より専門的な知識や技術が必要となり、任される業務や雑用が増えて責任も増すこと、夜間や勤務時間外の負担が大きいことなどが忙しくなる主な原因です。
初期研修では指導医の指示のもとで動くことが多いですが、専攻医では主治医として担当患者を受け持ち、担当患者数も増えます。診療を行って自分で判断できるようになり、より責任も重くなります。
また、病院によっては当直の回数の増加や救急外来・病棟急変のコールの対応、カンファレンスの準備、ローテ―ト中の研修医の指導なども担当する場合があるかもしれません。
必須ではないですが、専攻医はアルバイトもできます。医局からの派遣や先輩の紹介の場合、断れずに勤務時間以外に行うことになるとさらに忙しさが増すことになるでしょう。
配属先(病院)によっても業務量が異なり、研修医の忙しさも変わります。
通常、大学病院に勤務する方が忙しいといわれます。大学病院では患者数が多いのはもちろん、教育や研究などを受け持ち専門的な医療の提供を行います。さらに、医局の事務仕事や雑用、病棟での点滴や搬送なども研修医が行うケースもあります。
一方、地域の中核病院や総合病院といった市中病院は、医師が少ないため、看護師や医療事務などのスタッフが充実しています。事務仕事の多くを行ってくれるシステムがあるためで医師の仕事に集中できます。
病院の規模が大きいほど救急車の受け入れが多く、研修医も当直業務を担当することが増えて忙しくなります。頻度は病院ごとで異なりますが、平日夕方17時頃~23時頃または翌朝まで、土日は朝9時頃~夕方17時頃までなどの時間帯で担当します。
平日の9時以前や17時以降、または土日などの休日といった業務時間外に、研修医を対象とした勉強会が行われます。勉強会は医療知識や技術の向上につながるのはもちろん、研修医同士の交流も目的としています。
業務時間外になるのは、研修医も指導医も日中の業務時間内は患者対応が最優先され、まとまった時間を確保できないためです。指導医が講師を務める研修医向けの講義なども、空いている時間に合わせると業務後になってしまいます。
自分の時間を確保したい場合、業務時間外の勉強会が負担に感じるかもしれません。しかし、医療は日々進歩するため、常に情報の更新やスキルアップが必要です。病院によっては参加が自主的なものや義務付けられているものもあるため、確認してみるとよいでしょう。
研修医の一日のスケジュールをご紹介します。病院や診療科ごとで業務内容も異なるため、下記は一例です。忙しい診療科ではさらに拘束時間が長くなる場合があります。
<大学病院に勤務する研修医の一日>
8:00 | 出勤 |
---|---|
8:30 | 当直医からの申し送り |
9:00~ | 指導医とともに担当患者の回診、検査結果の確認、外来見学、担当患者の治療方針相談 |
13:00 | 昼食 |
14:00~ | 診療見学、予定手術のサポート |
17:30 | 業務終了後、カルテ作成 |
18:30 | 退勤 |
この他に、各診療科での業務や救急外来当直・カルテ記入・雑務・時間外の勉強会や自主学習などもあります。退勤後すぐに帰宅した場合でも、その日の復習や、翌日に備えて予習をしなくてはなりません。
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メール転職相談はこちらここでは、特に忙しいといわれている救急科や外科をご紹介します。
初期研修だけでなく専攻医においても、診療科の選択が忙しさを左右する最大の要因です。忙しい診療科は緊急対応や業務量が多く、拘束時間が長くなります。
選択科目の場合、ローテ―ト期間を選択できることもあるので、心配な方はこれらの診療科の期間を調整するとよいでしょう。
救急科は24時間体制で、昼夜問わず急患の対応が必要なため、緊張感があり非常に忙しい診療科です。患者が重症で命の危険があることも多く、時間的・精神的な負担も大きいです。さらに、救急医は人員不足になりがちで、医師がより多忙となる可能性があります。
研修先の病院の公式サイトを確認すれば、救急車の受け入れ台数や患者数などから、忙しさをある程度推測できます。救急車の受け入れが多い病院では夜間も忙しさが増し、当直は仮眠がとれないことも多いでしょう。
外科は病気を手術によって治療する診療科なので、一般外科・脳神経外科・整形外科などは手術件数が多いです。病院ごとで急患の数や重症度、手術件数などが異なるため、忙しさもそれぞれです。
朝から晩まで一日かけて長時間の手術が行なわれる場合や、手術中の病棟管理・手術後の急変対応なども生じます。緊急手術や時間外手術の頻度も高いので、落ち着く時間が少なく拘束時間が長くなり、忙しさに追われる可能性があるでしょう。
2024年4月から本格的に始まった「働き方改革」の影響で、徐々に医師の負担を減らす動きは進んでいます。
医師の長時間労働を規制し、医師の健康確保を義務化するために定められたものですが、実際にどのような影響があったのかを見ていきましょう。
月100時間未満の上限を超えて働く医師がいる場合、病院側に追加的健康保険措置が義務化されました。「医師の健康や医療の質を確保すること」を目的とし、長時間労働を減らす対策や面接指導などが求められます。
過労を防ぐための取り組みにより、医師が十分な休息時間を確保して健康状態を維持できるようになり、さらに安全性の高い医療の提供が期待されています。
医師の働き方改革によって、医療機関は、A水準、連携B水準、B水準、C-1水準、C-2水準の5つに分類されます。
例えば、A水準の病院で義務化されるのは以下の内容です。
健康確保措置の実施を怠った場合は、罰則が科せられる可能性があります。当直明けの連続勤務や、深夜勤務後の早朝勤務などを防ぐために、病院側で調整が必要となりました。
法改正により、医師の時間外労働の制限がかかるようになり、時間外労働や勤務形態を見直す病院が増加しています。労働基準法による最低休日数「週1日または月4日の休日」(労働基準法 第35条)は、「医師臨床研修指導ガイドライン」でも記載されています。
病院によって異なりますが、当直明けに業務が免除されたり、土日どちらかに当直が入ってもどちらか1日休日を取得できたりします。
2022(令和4)年の調査によると、週の労働時間が80時間以上の医師の割合が3.6%まで減少しています。しかし、長時間労働が改善されていない医療機関はまだ多く、働き方改革には多くの課題が残されているようです。
時間制限があっても業務量は減らないため、勤務時間内に完了できない業務をどうするか考えなくてはなりません。長時間労働が難しければさらに医師を増やすなど、医師の負担が減るような医療機関の運営体制を整える必要があります。
▼参照
労働基準法 第35条|厚生労働省
医師臨床研修指導ガイドライン―2024年度版―|厚生労働省
医師の勤務実態について「週労働時間区分と割合<病院・常勤勤務医>」|厚生労働省
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メール転職相談はこちら研修医の忙しさを乗り越えるためには、いくつかのコツがあります。基本的なことではありますが、研修期間を上手に過ごせるように確認しておきましょう。
研修医の場合は、研修医室などがある病院が多く、同期で同じ空間で過ごすことが多いかもしれません。同じような悩みを抱えている可能性があるので、思い切って相談してみるのがおすすめです。
また、最近ではメンター制度を取り入れている病院も多いです。メンターは主に仕事の相談ができフィードバックをしてもらえる存在です。上司や先輩医師から専門的な医療指導を学ぶことができる制度ですが、研修中の悩みについても早めに相談してみるとよいでしょう。
過度なプレッシャーがあっても、自分のペースで学びやすい環境を整え、焦らずゆっくりと成長することを意識しましょう。一人で抱え込まず、周囲の力を借りることも必要です。
業務についての勉強はスキマ時間利用し、効率よく知識を得られるツールを利用するのがおすすめです。例えば、研修医向けの書籍や医師の論文を要約したサイトなどを利用すれば、時間を有効に使えて効率的に勉強できるでしょう。
研修医は医師としてのキャリアが一番低いため、レセプト業務や資料作成、懇親会の準備などの雑務を担当することも多いです。スキマ時間を見つけて要領よくこなすスキルも必要になるかもしれません。
医師という職業は忙しく、肉体的・精神的にも大きな負担があるかもしれません。業務の管理はもちろん、体調管理が非常に大切です。
研修期間は初期研修から専攻医まで3~5年間は忙しいものです。働き方改革は進んでいても長時間労働は簡単には解消されず、一人前の医師になるまでにも体力が必要です。
医師として長く活躍し続けるために、食事や睡眠を十分にとり、自分なりのストレス解消法を見つけるなどして自己管理をしっかり行いましょう。
研修医の期間にどうしても続けるのが難しいと感じてしまった場合は、まずは近い上司に相談することから始めてみましょう。一歩踏み出せば、意外と解決できることがあるかもしれません。
上司への相談で解決しない場合も、すぐに転職するのではなく、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
具体的な将来を考えるきっかけになり、このまま続ければどのような役職につけるのか、すぐに転職するとどのような待遇があるのかといった情報を得られるでしょう。転職を決意するきっかけになることはもちろん、ご自身のおかれている環境を見直せる機会にもなるかもしれません。
美容医療業界では、資格や経験を問わず未経験OKの求人もあります。研修医からでも美容外科医に挑戦することが可能なクリニックもあります。美容外科は手術を行い、外見や美容面を中心に治療をします。ここでは、美容医療業界に転職するメリットを解説します。
美容外科医の平均収入は1800万円~2500万円です。一般的な医師の平均年収が約1,436万円で、美容外科の方が高収入な傾向があります。美容外科では自由診療のため報酬が高めに設定されているため、勤務時間は減らしつつ収入を増やせる可能性が高いです。
また、業績のよいときに業績給や報酬金が支払われるインセンティブ制度を導入しているクリニックが多いです。スキルアップをすれば、さらに年収アップも期待できるでしょう。
美容医療業界では、基本的に緊急手術はありません。形成外科のように急患や急な手術の必要はほとんどありません。医療現場の中でも比較的柔軟にスケジュールの調整ができる科目です。
予約制のことが多く、週休2日制を採用されています。残業も少ない傾向にあり、夜勤も発生しないため、クリニックや美容外科での勤務では、勤務時間や休日の調整がしやすいでため、条件面でいうと大変人気の高い求人です。
スケジュール通りの勤務時間で働けるので、終業後のプライベートの時間を有効に使用でき、ワークライフバランスを充実しやすい環境が得られるでしょう。
基本的には予約制で患者対応を行いますが、完全予約制であれば、さらに急患や待機時間も減少します。時間管理がしやすく計画的な業務が可能となるため、精神的・肉体的負担が軽減されます。
美容クリニックでは、営業開始時間が10時または11時頃から、営業終了時間は19時や20時といった定時制のクリニックが大部分で、夜勤や残業は少ないでしょう。
予約状況にもとづいて1日のスケジュールやスタッフの配置が調整でき、スムーズな対応が行え、質のよいサービスの提供にもつながるでしょう。
美容医療業界に転職した場合、研修医の経験が活かせるメニューが多数あります。転職時点で専門医資格を求められることは少なく、未経験から相談可能な求人も多いです。
担当可能な施術は以下のとおりです。
メスを使った施術などは、転職後に研修で習得しながら、徐々に治療の分野を広げていきましょう。美容医療業界への転職は「直美(ちょくび))」と呼ばれる医師をはじめ、ほとんどの方が未経験での入職となりますが、研修体制が整っているクリニックを選ぶことや自己研鑽は欠かせません。美容医療業界では、最新の治療方法・術式が短期間でアップデートされる上に流行りの治療などにも左右されるため、日々のリサーチや研鑽を続けることも重要です。美容医療業界は、臨床経験を活かし、さらに専門性を極めることができる魅力があります。
忙しい研修医をしながら転職を考えることは、かなり時間と労力を要します。転職を検討している場合、業界の動向を把握していて、専門的なアドバイスをもらえる転職エージェントを利用することをおすすめします。
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前職 | 現職 | |||
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職務内容 | 初期臨床研修医 | 大手美容外科 | ||
年収 | 300万 | 2200万円 | ||
勤務形態 | 常勤(夜勤あり) | 常勤 | ||
勤務地 | 新宿 | 立川 |
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医大生のときから美容医療業界に関心があり、研修医1年目のときに転職エージェントへ相談し、ご希望の勤務地や年収のクリニックに転職できました。
現在、美容医療業界の患者数の増加とともに、美容外科医の需要も増加しています。残業や当直のなく高収入な美容外科を目指す医師も増え続けており、研修制度が整っている大手美容外科は人気があります。
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