【医師転職リアル】美容医師インタビュー
医師転職リアルでは、ドクターコネクト医師転職支援を利用して転職された医師にスポットを当て、匿名で本音を語っていただいたインタビューをご紹介いたします。

転職・転科に至るまでの経緯、何に悩み、そこからどう答えを導き出したのか、そして今の美容医療というステージ立たれ、どう思うのか。

転職を経て美容業界・自由診療で奮闘されている医師として、また一人の人間として等身大のご自身とリアルな医師転職を語っていただきました。

都内某美容クリニック 美容外科医にインタビュー

過重労働が当たり前の医師の世界。終わる時間が見えない勤務、当直、オンコール。

「当時、望んでいたことは “自分の布団で寝たい" でした。」

清楚で朗らかな印象の彼女は、笑いながらそう医局時代を振り返る。現在、都内某美容クリニックで美容外科医として活躍していらっしゃる。

20代のうちに美容医療の道を選択し、現在30歳になる女性医師に、リアルな医師転職を語っていただいた。

形成外科から美容医療へ、その転機とは

──形成外科の医局にいらっしゃいましたが、形成外科を選ばれた理由は

美容外科医
もともと皮膚科を志望していたのですが、研修をしていた病院の形成外科の先生がとても良い先生だったことが転機になりました。その先生は、皮膚科の知識を持ちながら口唇裂などの顔の手術もなさっていました。その医局は形成に女医さんも多く、勉強になることが多かったです。

──医局在籍中に美容皮膚科クリニックでアルバイトをなさっていましたが、美容医療でのバイトは許可されていたのでしょうか

美容外科医
研修で入った形成外科は小さい医局で、通常研修医受入れは1名だったのですが、私の代は3名が入局していました。医局に入って1年目、アルバイト先が例年の1名を想定した場所しかありませんでした。そこは地方の先生について勉強できる所だったのですが、3名で順番に行くと2週間に1度しか回ってこなかったのです。

まずはストレスのないところでアルバイトを経験し、感触を掴んだ

【医師転職リアル】美容外科医インタビュー美容外科医
そのような状況が続いたある時、アルバイト先を自分で探してきても良いということになりました。当初は美容クリニックでのアルバイトは許されていなかったのですが、脱毛クリニックであれば「待機」と「カウンセリング」がメインということを説明し、医局長に了承をいただき、美容のアルバイトを始めることになりました。

もともと美容医療には興味を持っていましたので、今考えるとこれが結果的に良かったのだと思います。

──美容クリニックのアルバイトはどのように探したのですか

美容外科医
『ドクターコネクト』のエージェントに相談しました。美容医療をやってみたいと思ってはいましたが、アルバイトとは言え、いざとなると「ノルマ」「教育体制」「人間関係」などが心配になり、なかなか踏み出せなくて。

そこで、エージェントに美容クリニックでのバイトについて不安や疑問を話したところ、「まずはストレスのないところでアルバイトを経験してみることをお勧めします」とアドバイスをもらいました。

すぐに集客やカウンセリングをスタッフが担当しているクリニックの具体的な求人をいくつか紹介してくれました。「ストレスをためたくない」というこちらの気持ちを汲んでくれたので、気持ちは楽になりました。

──初めて美容医療のアルバイトをしてみて、当初どのように感じましたか

美容外科医
美容医療の業界を全く知らずに行ったので、仕事に対する不安はありました。でも、某美容皮膚科クリニックは、美容を初めて経験する医師が働きやすい環境ができていました。例えば、患者様に説明する際のパワポ資料もすべて用意されていて、カウンセラーとの連携もやりやすく、スムーズに馴染めたと思います。

アルバイトで勤務する中で、「美容クリニックはこんな感じで仕事をする」ということがだんだんわかってきました。

学びたい時期に救急対応をする毎日は辛かった

──アルバイトで1年勤務なさった後、常勤として美容外科クリニックに入職なさいましたが、何か「きっかけ」があったのですか

美容外科医
アルバイトで1年ほど働いたのですが、そのあいだ、医師が直接担当できる施術はレーザーのみでした。有名美容クリニックの求人では注入の経験を100例くらい必要とされるところが多く、だんだんと注入もやってみたいと思うようになりました。

【医師転職リアル】美容外科医インタビュー そのころ、在籍していた大学病院では救急医が足りず、救急に派遣されることになりました。ようやく形成の専門の勉強ができると思っていた矢先で、形成外科の1年目が終わって1人で外来も診られるし、これからはオペももっとできるようになる、というときでした。

いろいろと学びたい時期に救急対応をする毎日は辛かったです。大学病院に在籍する者としてはわがままかもしれませんが、救急で拘束時間が長いため、形成の勉強ができないというのが辛くて。さらに自宅の自分のベッドで眠れないことも辛かったです。

医学部を目指していた高校生のころは、テレビドラマで見た「神の手」に憧れました。でも、研修医をやっていた頃からじわじわと、自分にはそんなに強いエネルギーは無いということが、だんだん分かってきました。そうするうち、自分の興味のある美容という分野でなら、活躍できる場があるのではないかと思うようになりました。

美容医療業界に知り合いもなく、不安だった転職

──美容の常勤医師になるにあたって、待遇面などの交渉はなさったのですか

美容外科医
常勤として入職するにあたって、クリニックのオーナーとの面談があったのですが、その面談もドクターコネクトのエージェントが同行してくれて心強かったのを覚えています。面談の場でドクターコネクトのエージェントが、入職の条件や研修体制についていろいろと援護してくれたので、入職後はしばらく人事担当が折々見に来てくれていました。

知り合いの医師で美容クリニックに転職した後、大変な思いをされた方もいらっしゃいますので、私は良かったなと思います。

エージェントからひと言
転職先のご紹介では、入職なさった後のことも大切に考えます。面談で、こちらの(先生の)要望をのんでくれるかどうか、同席して、場合によっては先生が言いにくいことも私たちが代弁して交渉いたします。
入職してからの半年や1年間、きちんと経営者や人事担当にフォローをしてもらえているかなども確認します。

美容クリニックの“ノルマ"に漠然とした不安が

──医局を辞めて自由診療に転向することに不安はありませんでしたか。先輩で美容クリニックに転向した医師はいらっしゃいましたか

美容外科医
大学の医学部の先輩で美容医療をやっている方は、私の知る限りではいらっしゃらないと思います。ただ、ずっと上の年代の女医さんで「美魔女」のファイナリストになった皮膚科の開業医の方がいらっしゃると聞きました。

知り合いの医師が、美容クリニックに転職して円形脱毛症になったという話を聞き、ノルマのストレスがある美容クリニックは私には厳しいかもしれないと、漠然とした不安はありました。

──注入などの技術の習得はどのように学ばれたのですか

美容外科医
現在勤務の美容外科クリニックは基本的にドクターの一診体制で、大学病院・総合病院で10年以上やってきた先生ばかりです。経験が少ない医師は私が初めてだったのではないでしょうか。入職後、各院の院長先生について、美容の施術を教えていただきました。院長はそれぞれ個性豊かな方で、大変勉強になりました。

──美容医療の世界に入って、挫折や後悔はありましたか

美容外科医
何回もあります。でも続けられたのは、プライベートの時間を持てるようになったからです。辛いことがあったとしても、自分の不足を補う勉強やストレス発散する時間的余裕が持てるので、乗り越えられました。

大学の医局にいたときは、当直も多く、休日のオンコールもあり、仕事が終わる時間が見えなかったり。プライベートの時間が取りにくく、当直明けは家に帰ってシャワーを浴びないとデートにも出られませんし、そもそも、そんなスケジュールでは肌も本調子ではないですよね(笑)。医局の先輩からは怒られそうです。皆、通ってきた道なので。

美容に転職してからは、翌月のシフトがわかっているし残業も少ないので私生活がものすごく充実しました。睡眠時間が十分だとメンタルも安定するので、気持ちの負担が全然違います

カウンセラーがいることで施術に注力できる

──心配なさっていた「ノルマ」「人間関係」は

美容外科医
所属している美容外科クリニックは、施術以外の対応の多くをカウンセラーが担当してくれます。医師の診断が必要な場合にはカウンセリングに入りますが、それ以外は施術に注力できるので、ノルマに関するストレスは少ないです。

人間関係に関しては、スタッフとは性別が一緒で年齢も近いので、良い関係でいることも大事だと思っています。

──顔の施術のほか、女性器の形成手術もなさっていますが、患者様は多いですか

美容外科医
比較的脱毛の患者様が多いのですが、VIOの脱毛が終わると、今度は女性器を気になさる方がいらっしゃいます。欧米ではここ数年、トレンドになっていますが、日本でもじわじわと増えていて、意外とニーズがあります。

この施術では女医をリクエストしてくる患者様が多いので、一週間の中で、本院・分院の二院でこの施術に対応しています。

美容医療も、結果が出るまでは心配

──今のお仕事で、達成感をお感じになるときは

美容外科医
患者様に「やって良かったわ!」と喜んでもらえるときは嬉しいです。美容医療の世界は厳しい。自費で行うので患者様の思ったような結果でないと満足してくださらない。ご希望もダイレクトにおっしゃいます。でも、満足していただいたご様子を見ると、こちらも「良かった!」と思います。

今は、仕事とプライベートのバランスが良いので、私自身が元気になりました。私が元気でないと、良い施術もできないと思います。昔、目指していた医者の姿ではありませんが、この環境で元気に頑張れると思います。

──5年先のご自分をイメージすると

美容外科医
今の状態をベースにしつつ、もっと自信を持って施術ができるようになっていると思います。

プライベートでは勉強や趣味を楽しんでいます

──プライベートの時間は、どのように過ごされていますか

美容外科医
中国語のレッスンに通っています。日常会話なら話せるようになりましたので、患者様とのやりとりはできますが、もっとスムーズにできたらいいなと思っています。

患者様へのリスクと副作用の説明は重要ですが、今はまだ医療用語を中国語でお伝えする事に苦労しています。

あとは、日本酒が大好きなのでお休みの日にいただいていますが、これから日本酒ソムリエの勉強もしてみたいと思っています。

インタビュー小噺

DC
普段、お仕事で参考にしているwebサイトなどありましたら教えてください。

美容外科医
面白いなーと思い、定期的に見て勉強させていただいているのが、いわきクリニック 岩城院長先生の「フィラー道場」です。
もともと美容の中でも注入に興味がありましたし、岩城院長の施術はとても参考になります。

参考:いわきクリニック形成外科・皮フ科
岩城 佳津美 院長ブログ「Dr.Iwakiのフィラー道場

DC
ご結婚されるそうで、おめでとうございます!

美容外科医
ありがとうございます(照笑)。
彼も医者なのですが、私が美容に転職してから知り合ったので、会う時間を確保できました。
もし二人とも医局にいたら会う時間がとれず、結婚まで至らなかったかもしれません。

DC
どうぞお幸せに!
美容医療への転職に失敗した医師。その理由とは?
美容医療に転職した医師が失敗する理由

美容医療への医師転職は転科を伴うこともあり、転職失敗のリスクは高まります。

美容医療クリニックへの転職が結果的にうまく行かなかったと言う医師に、その理由を聞いたところ、次の3つが多く上がってきました。

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