美容施術ラボ|美容皮膚科 注入系「ヒアルロン酸」

ここでは美容皮膚科未経験で転職をご検討の先生を対象に、美容皮膚科クリニックの注入系施術において広く使われる「ヒアルロン酸」と、その施術による効果や注意点について解説いたします。

注入系の施術は美容医療に抵抗がある人々にも受け入れられやすく、もはやニーズが高いというより「定着」しています。ヒアルロン酸の注入は美容皮膚科だけではなく、整形外科や歯科でも定着している施術ですので、医師転職活動の前知識としてお役立てください。

注入剤について

まずは注入剤を利用した施術の特徴、利点や注意点をまとめました。

  • 美容医療はメスを使わない非侵襲治療が主流になっている
  • 注入治療は治療時間が短時間で、ダウンタイムも比較的短い
  • 治療後比較的速く、患者が効果を実感しやすい施術が多い
  • 注入剤は時間の経過とともに体内に吸収され、副作用が少ない
  • 注入治療は患者の再来院の確率(リピート率)が高い
  • 医師は、注入剤の特性や違いに関する知識と経験が必要
  • 医師は、施術には、表情筋、血管の位置に関する知識が必要

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸の作用

ヒアルロン酸とは N-アセチルグルコサミンと D-グルクロン酸が交互に結合した、直鎖状の高分子多糖である。1934年に米国コロンビア大学のカール・マイヤー博士らによって、牛の眼球の硝子体から初めて分離された。

ヒアルロン酸の主な生理学的性質としては下記の3つがある。

  • 1. 生体内の水分保持効果
  • 2. 創傷治癒効果
  • 3. 潤滑作用

全ての脊椎動物の体内の、皮膚、関節液、血管、血清、脳、軟骨などにヒアルロン酸は存在している。 ヒアルロン酸の機能性で特徴的なのは、高い水分保持能力、そして粘性である。ヒアルロン酸の高い水分保持能力が、生体内の細胞の保持機能や組織の柔軟性を保つ働きを果たしている。

特に皮膚ではヒアルロン酸が失われると、細胞外液をとどめる力が弱まり、皮膚の水分量の減少や細胞の新陳代謝の衰えの原因となる。皮膚の水分蒸発や老廃物の蓄積が進むと、細胞の柔軟性が失われて皮膚が萎縮し、しわやたるみの原因となる。ヒアルロン酸はもともと生体内にある物質なので、アレルギーの心配が少ない。

適応

美容 しわ、たるみ、隆鼻、輪郭形成など
眼科 点眼剤、眼科手術補助剤など
整形外科 変形膝関節、関節リウマチなど
歯科 歯茎再生など

歴史と承認

  • 美容医療の注入剤としてのヒアルロン酸は、第一世代である鶏冠から抽出した「ハイラフォーム」(2004年FDA承認)から始まった。
  • 1996年から発売された、大豆の細菌発酵によって作られた発酵ヒアルロン酸を原料とする「レスチレン」(2003年にFDA承認)は第二世代と言われてる。
  • 第三世代の「ジュビダーム」(2006DA承認)「テオシアル」( シリーズの一部製品にFDA承認)などが世界的に市場を拡げた。
  • 「ジュビダーム」は2014年にヒアルロン酸軟組織注入材として、日本で初めて厚生労働省の認可を受けた。その後、同シリーズは開発が続けられ、「ジュビダームビスタ ボリフト XC」が、「顔面において中等度から重度のしわや溝を修正することを使用目的」として、2018年に厚生労働省の承認を取得している。
  • 「レスチレン リド」「レスチレン リフト リド」は、2015年「成人において、中顔面、下顎部、こめかみの減少したボリュー ムを増大する目的で、皮下、骨膜上深部へ注入して使用される」として厚生労働省の認可を受けている。
  • 第四世代のヒアルロン酸と言われているのが「ベロテロ」(旧エセリス)である。

クリニックにおけるヒアルロン酸注入治療

  • 麻酔の時間を除くと、実際の治療時間は短く、ダウンタイムも比較的短い。
  • 即効性があるので、施術後すぐに効果を実感しやすい。
  • ヒアルロン酸はもともと生体内にある物質なので、アレルギーの心配が少ない。
  • 生体内の天然ヒアルロン酸の半減期は数日である。美容医療に使用するヒアルロン酸は注入後の効果を持続させるために、薬剤には架橋や安定化などの修飾が行われている。
  • 製剤の粘度や特質によって、ボリュームやなめらかさが変わる。なめらかな製剤は小じわなど、粘度が高くなるにつれて、深いしわ、皮膚のくぼみ、たるみ、一番粘度が高いものは、隆鼻やあごなどフェイス・コントゥアリングに使用される。
  • 注入する部位、深さ、注入量、使用する注入針などの選択が重要である。
  • 「連続穿刺法」「扇形法」「クロスハッチ法」などいくつかの注入テクニックがある。
  • 鋭針を使用する方法と鈍針カニューレを使用する方法がある。
  • 治療には、表情筋、血管走行に関する知識が必要である。
  • 使用する製剤と注入する部位、個人によって異なるが、通常、6ヶ月から1年くらいで生分解される。
  • 一度注入したヒアルロン酸を除去するには、ヒアルロニダーゼを使用する方法がある。
  • 重大な有害事象のひとつに血管障害がある。鼻根にヒアルロン酸を注射後、眼動脈閉塞を起こした症例が報告されている。

3,000の症例数を目安に

目安として、注入は3,000人/回 程度の施術経験があると医師の経歴として高評価されます。キャリアプランがあり未経験から早くスキルアップしたい先生は、大手美容クリニックをおすすめします。

その症例数を比較してみると、1年で相当な差が出ることが分かります。

通常規模の美容クリニック 1~5件 / 1日
大手美容クリニック 10~30件 / 1日

この件数は平均的なもので、通常規模のクリニックでも注入専門や、人気のある医師は更に多かったり、脱毛をメインにした美容皮膚科クリニックでは少なかったりもします。

通常規模のクリニックでも、大手美容クリニックなどで経験を積み転職された先生が在籍しており、その先生に多くの患者様がついている場合もあります。その先生から研修を受けることになれば未経験でも安心してご勤務いただけますし、早期スキルアップも不可能ではありません。

このような各美容クリニックの内部事情や在籍する医師を転職エージェントは把握し、先生のご要望に合わせた求人紹介を行っています。ご利用は無料ですので、転職をご検討する際はぜひ医師転職サービスをご活用ください。


 

今回はコラーゲンについて解説いたしました。他の注入系成分・製薬についても解説しておりますので、ご興味がございましたら是非ご一読ください。

採用面接で合格する医師、不合格の医師の違い

採用面接で合格する医師、不合格の医師の違い

この数年、美容医療業界は医師の採用と離職防止に努め、その結果、応募者の多い人気エリアは徐々に医師が充足しつつあり、採用基準も高くなってきています。10人面接して1~2人しか採用しない大手クリニックも出てきています。

採用になった医師は何が評価されたのか、不採用になってしまった医師は何が足りなかったのか。

それは経歴などではなく、美容クリニックの経営理念を理解しているか患者さんをお客様として接することができるか美容医療を志す意思をしっかり持っているか、などです。

ドクターコネクトは業界実績17年、数多くの医師転職をサポートし採用面接に同席してきました。ただ求人をご提案するのではなく、「採用面接で合格する」ことを重要課題として取り組んでおります。ご入職後のアフターフォローもしっかり行い、PDCAサイクルを繰り返すことで得た長年のノウハウがございます。

内定率をより高めるために、ぜひ医師転職支援サービスをご活用ください。

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