ここでは美容皮膚科未経験で転職をご検討の先生を対象に、美容皮膚科クリニックの注入系施術において広く使われる「ボツリヌストキシン」と、その施術による効果や注意点について解説いたします。
注入系の施術は美容医療に抵抗がある人々にも受け入れられやすく、もはやニーズが高いというより「定着」しています。美容皮膚科では代表的な施術ですので、医師転職活動の前知識としてお役立てください。
まずは美容医療業界で「注入」と呼ばれる施術の特徴をご紹介いたします。
一般の方が美容クリニックを選ぶ際、インターネットを使うのが主流です。そして多くの方が「美容医療 メスを使わない」というキーワードで検索しており、検索結果では美容皮膚科クリニックの注入系メニューが上位を占めています。
また美容クリニックとしては、美容外科ほどの医療機器を導入する必要なく、準備から施術までの時間も掛かりませんので人員も最小限に抑えられます。経営面でのコストが抑えられ、近年は注入専門の美容皮膚科クリニックも登場しています。
注入系の施術で広く認知されている製剤「ボトックス®」は米国アラガン社の製品名です。その製剤に含有される「ボツリヌストキシン」の作用から歴史、その効果まで触れていきます。
ボツリヌストキシンは、自然界の毒の中でもっとも強力と言われている。ボツリヌストキシンの作用部位は神経末端の、神経と筋肉の接合部である。神経が電気信号を伝え筋肉が収縮するとき、神経末端においてアセチルコリンが放出されて筋肉に刺激が伝わるが、ボツリヌストキシンはこの神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を阻害する。
美容 | しわ、ガミースマイル、腋窩多汗症、下顎角など |
眼科 | 眼瞼痙攣など |
神経内科 | 顔面痙攣、上肢痙縮など |
整形外科 | 麻酔科:頸部ジストニア、胸部出口症候群、梨状筋症候群など |
歯科 | ガミースマイル、歯ぎしり |
美容皮膚科では大手総合美容クリニックを筆頭に、コンビニやサロンに行く感覚で来院してほしいと様々な広告を打ち立てています。
また、医師バイトで人気の医療脱毛に特化したクリニックも、脱毛だけではなく注入系メニューの導入を検討してるところが増えています。しかし、そのスキルを持つ医師が不足しているため展開できずにいるのが現状です。
美容医療へ転職される先生の9割が未経験ですので、クリニック側も研修制度を設け医師のスキルアップをサポートし、柔軟な働き方を容認したりと、医師の雇用に尽力しています。
ドクターコネクトでは、先生のご経歴・ご要望に合わせ求人紹介しております。「注入系に挑戦してみたいが未経験でも無理なくスキルアップしたい」など、ご要望をお聞かせください。
今回はボトックスについて解説いたしました。他の注入系成分・製薬についても解説しておりますので、ご興味がございましたら是非ご一読ください。