医師転職エージェントに学ぶ、自力で転職の失敗パターンと処方箋

転科・転職、非常勤(アルバイト)、開業と、医師のキャリアや働き方の選択肢は多様ですが、「知り合いが勧めてくれた」「年収がいい」「多忙から解放されそう」などと安易に考えて失敗した例も、少ながらずあるものです。

さまざまな成功例・失敗例を数多く見てきた医師転職のエージェントに、自力で転職活動をした際にありがちな失敗パターンと、その処方箋を聞いてみました。転職を検討している人、非常勤(アルバイト)を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

医師の3大失敗パターンは「知人頼み」「不満解消」「思い込み」!?

医師専門の求人情報サイトを見ると、常勤・非常勤の求人が多数掲載されているため、「自分のような医師を求めているところなら採用されるだろう」「落ちても次がある」と、安易に考えてしまう人もいるようです。しかし実際は、希望通りの病院やクリニックに採用されるのは簡単なことではありません。

転職に関するノウハウがなければ、失敗する確率が高まります。医師専門の転職エージェントに聞いてみると、よくある失敗パターンが3つあるそうです。それぞれ、何が原因で失敗するのか、ポイントを確認してみましょう。

知人頼み

転職先を決める際に、友人や同業の知人・先輩などに相談する人が多いのではないでしょうか。
「ここのクリニックに、知っている人がいるよ」
「プッシュしておいてあげようか」
「紹介があると、決まりやすいから」
といわれると、心が動くのはよくわかります。信頼している知人なら、なおさらです。

ところが、いざ転職してみると、「人間関係がうまくいかない」「聞いていたより年収が低い、待遇が悪い」「こんな激務とは知らなかった」などという実態に直面。知人に紹介された手前、簡単に辞められず、途方に暮れる…といったケースもあるようです。このパターンは、自力で失敗したというよりは、「他力のみで失敗」という表現のほうが適切かもしれません。

転職するうえで何から始めていいかわからない医師や、転職活動がうまく進んでいない医師ほど、知人や先輩の紹介頼みになってしまいがちです。「他人から聞いた話を客観的に検討する」ことは、転職における必須ポイントと心得ておきましょう。

不満解消

転職の理由のひとつとして「現状に不満がある」人が多いのではないでしょうか。しかし、不満解消だけを考えて転職を決めてしまうと、思わぬ面で「希望とは違った」という現実を突きつけられます。「希望年収とかけ離れていた」「残業が多い」「雑務が減らない」など、現状の不満を解消したはずなのに、別の不満を抱えるようになってしまっては、転職した意味がなくなってしまいます。

自力で転職した際の失敗パターンで最も多いのは、「不満解消」を重視しすぎることによる確認モレのようです。改善したいポイントだけに注目し、他の条件については「概ね問題なし」としてしまうと、転職してから後悔することになります。不満の度合いが強い人、他の病院やクリニックについての情報に疎い人は、第三者の客観的な評価や情報を求めたほうがうまくいくでしょう。

思い込み

「これまでの実績と経験があるから、すぐに転職できるはず」「今の職場で評価されているのだから大丈夫」といった自信があるのは、悪いことではないのですが、転職活動においては過信や思い込みが足枷になるケースがあります。

転職する際には、病院やクリニックが求めていることを汲む姿勢が必要です。相手が求める人材像を考慮せずに面接に臨めば、スムーズなコミュニケーションができなくなり、採用されずに自信喪失…などということになりかねません。また、以前の職場で評価されていたとしても、自分の役割や要求されていることを確認せずに転職すると、新しい職場に入ってからギャップを感じる可能性が高まります。

医師転職の「ありがち失敗パターン」を回避する3つの処方箋

それでは、医師転職における「ありがちな失敗パターン」を回避するためには、どうすればいいのでしょうか。転職エージェントのアドバイスに耳を傾けてみましょう。

処方箋①年収や条件だけでなく、転職先の経営状況もチェック

転職で重視したいポイントというと、最初に思い浮かぶのは年収、待遇、勤務条件ですが、経営状態や院内のカルチャーなど、さまざまな情報をもとに検討する必要があります。「知人の紹介」「確認モレ」で失敗した人の多くは、総合的な検討や客観的な判断が不足していたのです。

求人情報が好条件・好待遇だったからといって、転職してからも収入が上がり続けるかといわれれば、そんなことはありません。自分の望むキャリアステップが実現できなければ、新たな不満の種になり、経営状態が不安定な病院やクリニックを選べば、年収が下がってしまう場合もあります。

現在の求人情報に記載されていることだけでなく、「経営陣のプロフィールや考え方」「注力している科目、サービス」「母体の沿革、経営状態」などを総合的に調べておく必要があります。自力で調べるのが難しければ、転職エージェントを活用するなど、別な方法を検討してみたほうがいいでしょう。

処方箋②求人情報の詳細をしっかり確認する

「知人頼み」「思い込み」タイプは、必要なことを確認せずに判断しやすい状況にあります。現在の勤め先にどれだけ細かい規則・ルールがあるかを思い出せば、転職先の候補にも同じようなものが存在すると想像できるのですが、目の前に求人という「与えられた情報」があると、字面だけで判断してしまうという失敗パターンに陥りがちです。事前の確認で回避できたはずの失敗例をいくつか挙げてみましょう。

口約束だけで転職してしまったために、給与についての確認が足りず、長期的には前職のほうがトータルの収入が高かった
給与が不満で転職したら、自分のやりたいことができないという不満に切り替わった

求人情報をしっかり読み込むためには、求人情報の見方を知ると同時に、求人情報に記載されていることが、他の求人と比べていいのか悪いのかを評価できることも必要になってきます。自力で調べる時間がない人、適切な判断ができる自信がない人は、エージェントを活用するのもひとつの手です。

処方箋③「転職で実現したいこと」を明確にする

実は最も重要なのは、これです。知人頼みになると、自分が大事にしていることを考えずに耳障りのいい話に惹かれてしまいがちです。給与面や人間関係など、目の前の不満から解放されたい人は、マイナスをゼロにすることばかりに目がいって、希望条件や将来像といった大事なポイントを考えなくなります。

若い方は、将来像を今すぐ明確にするのは難しいかもしれません。ある程度経験してから導き出される部分も大きいので、「こんな医師になりたい」というお手本を決めてみてはいかがでしょうか。

転職してどうなりたいか、将来的にどんな医師になりたいかなど、実現したいことを明確にして、優先順位を付けておく必要があります。確認しておきたいことがはっきりしなければ、確認モレがあるのは当然です。

まとめ

転職で実現したいことを明確にして、多くの求人のなかから候補を絞り込み、求人情報や経営母体の情報をリサーチし、面接等で補足情報を収集する…。
こうして並べると、大変なことのように感じられますが、すべてを自力でやろうとせず、転職エージェントを活用すればスムーズに検討を進められます。

美容医療専門のドクターコネクトも、さまざまな求職者の転職活動をサポートしているエージェントのひとつです。「年収を上げたい」「働き方を改善したい」「新たなステージで活躍したい」「キャリアアップできる領域で自分の力を試したい」といった希望を抱く多くの医師に、美容医療への転科・転身を提案しています。

美容医療分野は年収の水準が高く、年収2,000万円〜3,000万円の求人も多いのが特徴です。緊急の患者がいない科目でもあり、残業、当直、オンコールがないため、ワークライフバランスを取りやすいのも魅力のひとつです。

とはいえ、キャリアチェンジを決断するのは、勇気がいることです。相談していただいた方たちが、情報不足・確認不足のままで転職に踏み切ることのないよう、丁寧なカウンセリングと情報提供を行い、納得のいく形で次のステージを選んでいただいています。「興味はあるけど、自分で調べる時間がない」「今後の仕事やキャリアについて、プロの目線を参考にしながら整理したい」という方は、お気軽にご相談ください。

美容医療への転職に失敗した医師。その理由とは?
美容医療に転職した医師が失敗する理由

美容医療への医師転職は転科を伴うこともあり、転職失敗のリスクは高まります。

美容医療クリニックへの転職が結果的にうまく行かなかったと言う医師に、その理由を聞いたところ、次の3つが多く上がってきました。

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