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目次を見る
  • 研修医・専攻医としての給与事情を具体的に知りたい方
  • 将来の働き方や転職・副業を考え始めている若手医師
  • 美容医療への転職で収入アップや労働環境改善を目指したい方
 

研修医は年収が低く激務であるイメージが一般的に広がっています。実際に、一部の地域では、研修医・専攻医の平均年収が低く、医師の負担が増加している現実もあります。今回は、研修医・専攻医の平均年収をデータで紹介しつつ、給料の水準が低いといわれる理由や研修明けの先生におすすめの転職先を解説します。

 

研修医・専攻医の平均年収はどのくらい?

研修医・専攻医の平均年収は所属する病院や地域、年次によって異なります。なお、専攻医は研修医よりも高い専門性や技術力が求められるため、平均年収も高いのが特徴です。

こちらでは、初期研修医を研修医、後期研修医を専攻医と呼んだうえで、それぞれの平均年収や給与水準にばらつきが出る理由を解説します。
 

研修医の平均年収

厚生労働省が公表している「臨床病院における研修医の処遇」によると、研修医の平均年収は全国のデータで約435万円~480万円です。一方、1年を通じて勤務した給与所得者1人あたりの年収は平均445万円で、研修医の年収水準とほぼ変わりません。

研修医の年収は所属する病院によってばらつきが大きく、320~720万円の範囲で変動しています。地域によっては研修医の年収が1,000万円を超える病院もありますが、比率としてはごくわずかです。

▼参照
臨床病院における研修医の処遇|厚生労働省 

専攻医の平均年収

厚生労働省公表の「令和4年賃金構造基本統計調査」により算出された、専攻医(25~34歳)の平均年収は約654万円です。研修医の平均年収が435万円~480万円である点を考え合わせると、高い専門性と技術力に見合った年収が保障されているといえるでしょう。

専攻医の平均年収は所属する病院や地域、年齢によってばらつきがあり、研修医と同じく、大都市圏よりも地方都市の年収が高い傾向にあります。

また、専攻医は研修医とは異なり、医師としての副業(外部病院での勤務)が認められているため、年収のベースアップが可能です。ただ、専攻医の副業はあくまでも後期研修に支障が出ない範囲に限られています。

▼参照
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

一般企業の同年代との比較

研修医や専攻医の年収は「一般企業の同年代」と比べて高いのか、低いのか気になる方も多いでしょう。

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、25〜29歳の平均年収は約403万円、30〜34歳で約428万円です。これと比較すると、初期研修医の平均年収はほぼ同水準かやや高めといえます。

一方、専攻医の平均年収は、同年代の一般企業勤務者よりも200万円程度高い水準にあります。特に30代前半で600万円台に到達するのは医師という職業ならではの特徴で、安定性という観点でも魅力的です。

ただし、同水準の年収を得るためには長時間労働や不規則勤務が避けられず、一般企業の同年代と比べて負担は大きくなりやすい点も理解しておく必要があります。

つまり、金額だけをみれば医師のキャリアは若いうちから優位ですが、労働環境や生活の質まで考慮すると「必ずしも恵まれている」とは言い切れないのが実情です。

▼参照
令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁長官官房企画課

年齢階層別の年収推移(20代〜60代まで)

医師の年収は年齢やキャリア段階に応じて大きく変動します。20代後半の研修医・専攻医は400万〜650万円前後が一般的ですが、30代になると専門医資格の取得や常勤医としての勤務を経て、年収は800万円〜1,200万円程度まで上昇します。

40代は医師としてのキャリアの充実期にあたり、管理職や責任あるポジションに就くケースも多く、年収は1,200万〜1,500万円が目安です。50代以降は勤務形態や診療科によって幅が広がりますが、医局人事や転職によって2,000万円以上を得るケースも珍しくありません。

ただし、美容外科や美容皮膚科といった美容医療分野では、成果報酬型の給与体系を導入しているクリニックも多く、一般的な勤務医よりも年収レンジが大きく変動します。特に美容医療は自費診療であるため、患者数や売上に応じてインセンティブが発生し、若手医師でも年収2,000万円を超えることも可能です。この点は保険診療を中心とする診療科との大きな違いといえるでしょう。

また、将来のキャリア設計を考えるうえでは「どの年齢で転職するか」も重要です。例えば、30代で美容外科へ転職すれば、早期から高収入を狙いやすく、キャリアアップのスピードも加速します。

キャリアの方向性を早い段階で見極めることが、将来の年収や働き方を左右するポイントとなるでしょう。

「研修医の給料が低い」イメージがあるのはどうして?

「研修医の給料が低い」イメージがあるのはどうして?

統計調査を見ると、研修医の平均年収は一般企業の若手社員よりも高い水準で保たれている反面、一般的には「研修医は給料が低い」というイメージがあるのも事実です。

研修医の給料が低いイメージの理由としては以下の点が挙げられます。

 ・激務のイメージが強い
 ・最高年収とのギャップが激しい

働く中で感じることはもちろん、普段目にするドラマや映画などで描かれる研修医も激務の中というイメージを与えるキャラクター設定になっています。そのため、一般的にもフィクションのイメージが先行し、激務に見合った年収が保障されていないという印象が強く残っています。

また、医師全体のイメージも影響しています。一般的に、医師は年収水準が高い職種の1つで、年収が1,000万円を超える医師も珍しくありません。また、研修中の専攻医であっても副業をバランスよく組み合わせている場合は、平均を超える年収のキープが可能です。

もちろん、一般企業と比較すれば研修医の年収は決して低くないでしょう。しかし、一般に激務のイメージが強いために、給料が低い印象が根強く残っているのです。

医師=高給のイメージとのギャップ

「医師=高収入」というイメージは社会に広く浸透しています。そのため、研修医の年収を聞いたときに「意外と低い」と感じる人が多いのです。

医師全体で見ると平均年収は約1,200万円と言われており、これは一般企業の平均と比べて倍以上の水準です。一方、研修医の平均年収は400万〜480万円程度にとどまり、この差がギャップを生んでいるのです。

「医師=高給」という固定観念と、研修医というキャリア初期の実態の差が「給料が低い」という印象につながっています。

学費・労力とのコスパ感

研修医の給料が低く見えるもう一つの理由は、医学部進学にかかる学費や時間とのバランスです。医学部の6年間で私立大学なら学費総額が3,000万円を超えるケースも珍しくなく、国公立でも数百万円規模の負担があります。さらに、国家試験合格までに膨大な勉強時間を要し、多くの労力を費やします。

こうしたコストと比較すると、研修医として得られる年収400万円台は「投資回収のスピードが遅い」と感じられやすいのです。特に同年代の社会人は20代前半から給与を得ており、住宅購入や資産形成を早めにスタートできます。対して、医師は30歳前後まで研修期間が続くため、金銭的な余裕を持ちにくい点が「見合わない」という評価につながります。

ただし、専攻医以降は年収が一気に上がり、美容外科や美容皮膚科などの美容医療分野に転職すれば、インセンティブ制度によって20代後半から1,500万円以上を得ることも可能です。長期的な視点では、研修医時代の収入の低さは一時的な現象にすぎないといえるでしょう。

実態とのズレを正しく理解するには

「研修医の給料が低い」という印象は、社会的イメージや学費との比較によって強調されがちですが、実際には同年代の一般企業勤務者と比べても決して劣ってはいません。むしろ、安定した医師という立場を前提にすれば、キャリア初期から平均的な収入を得られる点は強みです。

重要なのは、研修医時代の収入を「スタート地点」として正しく位置づけることです。その後のキャリア設計次第で、年収は大きく変わります。たとえば大学病院に残って専門性を磨けば学術的なキャリアを築けますし、美容医療等の自由診療の分野に転職すれば高収入を早期に得られる可能性があります。

研修医の給料の低さをネガティブに捉えるのではなく、キャリアの通過点として捉えることが、正しい理解につながるといえるでしょう。

研修医の給料詳細

研修医の給料詳細

研修医として病院に就職すると、安定した給与が支払われます。研修医の給与水準は以下の要素によって決まります。

 ・年次
 ・都道府県
 ・勤務先

研修医の給与はばらつきが大きく、同じ病院でも平均年収に開きが出るケースも珍しくありません。こちらでは、研修医の平均年収について年収や都道府県、病院別に解説します。
 

【年次別】研修医の平均年収

「臨床病院における研修医の処遇」で公表されている研修医(初期研修)の年次別平均年収は以下のとおりです。

 1年次:約435万円
 2年次:約480万円

現行の制度では、医師の研修は初期研修と後期研修に分かれており、後期研修医は専攻医と呼ばれています。専攻医の平均年収が696万円であることから、研修医期間中は年次ごとに年収が上がるシステムになっています。初期研修・後期研修の研修期間は、初期研修が2年、後期研修が2~3年です。

▼参照
臨床病院における研修医の処遇|厚生労働省

【都道府県別】研修医の平均年収

地域別に見ると、東京・大阪などの大都市圏よりも地方都市の平均年収が高い傾向にあります。「臨床病院における研修医の処遇」をもとに計算すると、東京都の研修医(2年次)が平均年収約400万円、最も高い秋田県で650万円前後です。大都市圏よりも地方都市で研修医の平均年収が引き上げられている理由としては、人口の少ない地方都市において研修医1人あたりの負担が重い点、負担に見合うだけの給与水準を病院側が用意することで優秀な研修医の確保を図っている点などが挙げられます。

また、同じ地方都市であっても過疎地域やへき地など、医師が極端に少ないエリアでは平均年収がさらに引き上げられます。ただ、給与水準の引き上げだけでは医療人材の地域格差はなかなか解消されず、研修医制度の見直しによる医療人材の適切な供給が課題です。

給与水準だけで勤務するエリアを決めるとキャパシティに見合わない業務を任され、医師としての自信をなくして早期退職をしてしまうケースも珍しくありません。

▼参照
臨床病院における研修医の処遇|厚生労働省 

【勤務先別】研修医の平均年収

ここからは、勤務先別に研修医の平均年収を紹介します。(下記表参照)

 

1年次の年収平均

2年次の年収平均

       大学病院

302万円 

312万円  

臨床研修病院    

435万円 

485万円 

 

研修医の主な勤務先としては、大学病院と臨床研修病院があります。臨床研修病院とは厚生労働省が認めた特殊な研修病院で、特定の基準を満たすことでより専門的な研修に対応しています。臨床研修病院の種類は以下の2つです。

 ・基幹型臨床研修病院
 ・協力型臨床研修病院

基幹型臨床研修病院は厚生労働省が定める基準をすべて満たし、より高度で専門的な医師の研修を担います。一方、協力型臨床研修病院は基幹型臨床研修病院に託された機能のうち一部を引き受ける研修機関です。

臨床研修病院の場合、全国的な平均年収は研修医全体の平均とほとんど差がありません。

一方、大学病院の場合は1年次が平均302万円、2年次が312万円と、臨床研修病院に比べて年収水準が引き下げられています。

大学病院の場合、基本的に営利を追求しておらず、利益以上に次世代の医師養成や安定した医療リソース供給を主な目的としているため、年収水準が低い傾向にあります。

もちろん、年収以外のチェックも大切です。大学病院ではつねに最先端の医療技術を導入し、臨床に活用しているため、日々の業務を通して医師としての基本的な知識・スキルを身につけられます。また、大学病院では医療スタッフの循環体制が整えられており、他の医療機関と比較してある程度まとまった休日を申請可能です。さらに、大学病院は一般的な信頼性が高く、一定年数以上の勤務実績があると転職を有利に進められます。

勤務先選びでは年収水準だけでなく、福利厚生や医療技術の専門性など、さまざまな要素のチェックが重要です。

▼参照
臨床病院における研修医の処遇|厚生労働省

【具体例】研修医の給料

  ここまで見てきたように、研修医の給料は勤務先や年次、地域によって大きく変わってきます。ここからは基本給や手当・賞与の有無など、さまざまな条件別に研修医の給料事情をシミュレーションします。

(研修医Aさん)

基本給:30万円
各種手当:研修手当・宿日直手当・時間外手当・通勤手当
賞与:年2回前年度実績3ヶ月分

各種手当や賞与が比較的充実している、一般的なパターンです。賞与の支給は医療機関によって異なります。

(研修医Bさん)

基本給:25万円(1年次)、27万円(2年次)
各種手当:時間外手当、住宅手当
賞与:なし

同じ研修医でも年次によって基本給を変えている医療機関も珍しくありません。この種の医療機関では、専攻医になると基本給や手当がさらに引き上げられます。

(研修医Cさん)

基本給:32万円
各種手当:時間外手当・診療夜間看護師等手当
賞与:年1回前年度実績4ヶ月分

賞与の金額や支給回数は医療機関が自由に決定できます。各種手当の水準や昇給条件も医療機関ごとに異なるため、勤務先選びにあたっては事前の確認が必要です。
 

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研修医・専攻医の給料の内訳

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研修医・専攻医の給料は主に以下の要素によって決まります。

 ・基本給
 ・各種手当
 ・ボーナス
 ・副業

基本的に、実際に受け取る給料は以下の式で算出可能です。

 給料=基本給+各種手当+ボーナス

実際には所得税や源泉徴収などが控除されるため、手取り額は上記の金額よりも下がります。また、副業収入を得ている場合(副業を行う際に発生した経費を差し引いた所得金額の合計額が20万円を超える場合)は別途申告が必要です。

それぞれの金額や支給条件は医療機関によって異なるため、入念なリサーチが求められます。
 

基本給

      基本給は各種手当や賞与などが含まれないベースの給与です。厚生労働省が公表している「臨床病院における研修医の処遇」では基本給をベースに各種統計を算出しています。

基本給のみで医療機関の待遇を判断するのは情報として不充分です。基本給が平均より低かったとしても、賞与や各種手当が充実していれば給与の手取り額は引き上げられます。

一方、基本給が平均以上だったとしても賞与や各種手当が低く抑えられれば、実際受け取る給与は下がってしまいます。求人では基本給を高く見せておき、平均よりも低い賞与や各種手当でバランスを取っている医療機関も少なくありません。

医師の求人を見る際は基本給だけでなく、賞与や各種手当を合わせてチェックしましょう。
 

当直手当

当直手当は、労働基準法下では宿日直手当と呼ばれるもので、病院内での当直勤務に対して支払われます。

当直は休日の日直と夜間の宿直に分かれており、両方を合わせて宿日直と呼んでいます。病院の通常業務である夜勤とは区別されているため、注意が必要です。

当直勤務は主に以下の業務を表します。

 ・病院内の巡回業務
 ・緊急時の患者対応

診療時間外の医師の常駐は医療法で定められた病院の義務です。また、宿日直手当は一人1日平均額の1/3以上と定められています。

宿日直手当が多いほどトータルの給与が増えますが、宿日直は負担の大きい業務であり、疲労が蓄積しやすい点も考慮が必要です。
 

ボーナス

ボーナスは、求人では賞与として記載されます。賞与は年1~3回の幅で支給されますが、病院によっては賞与が支給されないところもあります。

賞与は基本給を単位として支給されるのが原則です。たとえば、求人に基本給30万円、「年2回前年度実績3ヶ月分」と記載されていれば、前年度の賞与は1回あたり90万円支給され、トータルの支給金額は90万の2回分で180万円と解釈できます。

求人でボーナスを確認する際は、前年度実績である点に注意が必要です。前年度実績はあくまでも過去のボーナス水準であり、病院の業績に応じて変動する可能性があります。極端な例ですが、採用された次の年度からボーナスがゼロになったとしても法的には違法ではありません。個人の実績や勤務態度によってはボーナスが減額されたり、全額カットされたりするケースも考えられます。

社会保険・税金差引後の「手取り」とは?

求人票に記載されている「給与額」と実際に受け取る「手取り額」は大きく異なります。社会保険料や税金などの控除が毎月差し引かれるためです。医師に限らず、研修医や専攻医も例外ではありません。

たとえば、研修医の月額給与が30万円の場合、社会保険料や税金を差し引くと実際に手元に残る金額は23〜25万円程度になります。年収ベースで450万円と求人票に書かれていても、実際に使える金額は350万〜400万円に収まるケースが多いのです。

専攻医になれば給与水準は上がりますが、同時に控除額も増えるため、年収600万円台でも手取りは500万円前後に留まることもあります。つまり、給与の額面だけで生活のイメージを作ると「思ったより少ない」と感じやすくなります。

この点を正しく理解するには、求人票の「月給」や「年収」だけでなく、控除後の手取りを正しくシミュレーションすることが重要です。また「生活に直結する金額」を基準に考えることも怠ってはいけません。
 

専攻医は副業もできる

専攻医になるとアルバイトや外部の病院における勤務など、副業が認められます。研修先病院の基本給とは別途収入を得られるため、ベースの年収が低い専攻医のうちは貴重な収入源です。

専攻医が行うアルバイトの代表例としては、家庭教師や医学部予備校の講師などが挙げられます。

ただ、研修医の本分はあくまでも医療技術の習得と基礎知識定着であるため、医療機関によって副業に制限が設けられています。もちろん、病院が認めていない副業を行った場合、処分の可能性があるため、事前の確認が必要です。
 

研修医・専攻医はアルバイトできる?

専攻医は病院によってアルバイトが可能です。しかし、研修医は原則としてアルバイトが禁止のため日々の業務や知識の習得に励みましょう。

参考までに、研修医のアルバイトは臨床研修に関する省令第10条において「届け出た研修プログラム以外の研修プログラムに基づいて臨床研修を行ってはならない。」と決められています。

▼参照
医師臨床研修に関するQ&A(研修医編)|厚生労働省

専攻医でアルバイトをする際の注意点

専攻医でアルバイトをする場合、本来の業務や学びがおろそかにならないよう、バランスや体調管理が欠かせません。具体的には、当直のアルバイトを入れすぎて日中の業務が眠気で手につかない場合や、働きすぎて体を壊してしまうことが挙げられます。

アルバイトの給料相場(健診・当直など)

専攻医が行うアルバイトの給料は仕事内容によって大きく異なります。相場を知っておくことで、収入を効率的に増やす選択肢を持つことができます。

例えば、健診業務は比較的負担が少なく、1日あたり5万〜8万円程度が相場です。半日の健診バイトなら2万〜4万円ほどで、土日だけの勤務でも生活費の補填には十分になります。一方、当直バイトは夜間対応が必要となり拘束時間が長いものの、1回の勤務で3万〜7万円程度を得られるケースが多く、短期間で大きな収入を確保できます。

例えば、専攻医が平日に研修先で学びつつ、土日に健診や当直バイトを組み合わせることで年収を底上げしているケースがあります。これにより、基本給ベースでは600万円程度でも、年間100万円以上の副収入を得ることが可能となります。

アルバイトの給料相場を理解することは、専攻医が無理なく収入を増やすために欠かせないステップといえます。

専攻医アルバイトが年収UPに与える影響

専攻医はアルバイトを取り入れることで、年収は大幅に上昇する可能性があります。アルバイトの種類や頻度次第では、専攻医の平均年収654万円に対して100万〜200万円以上の上乗せが期待できるのです。

週1回の当直バイトを継続するだけで年間150万円前後の収入増になることもあります。さらに、健診業務やスポットバイトを組み合わせると、年収800万円以上に到達するケースも珍しくありません。

このようなアルバイトによる収入は単なる生活費の補填にとどまらず、キャリア形成の自由度を高める武器にもなります。さらに、専攻医がアルバイトを戦略的に活用すれば、年収UPだけでなく将来の転職やキャリア設計にもつながる可能性があるでしょう。

研修医・専攻医のキャリアと収入形成の将来展望

研修医・専攻医のキャリアと収入形成の将来展望

研修医・専攻医の時期は、年収だけでなくキャリア全体をどう形成するかを考える重要な時期です。医師としての将来を見据え、収入の安定とスキルアップを両立するためには、年収の伸びしろや働き方を早い段階から意識することが欠かせません。

ここでは、医師が年収1,000万円を目指す際に意識すべきことや、副業・開業といった収入源の拡大方法、さらに勤務先選びによる年収格差について解説します。

年収1,000万円を目指すために意識すべきこと

医師が年収1,000万円に到達するのは決して特別なことではありません。厚生労働省の調査でも40代以降の医師は平均的に年収1,000万円を超える傾向があります。

特に美容外科や美容皮膚科などの美容医療は、自費診療が中心のため高収益を実現しやすい分野といえます。

例えば、30代前半で美容医療に転職した医師が、臨床スキルに加えてカウンセリング力を磨くことで年収1,200万円以上に到達するケースもあるのです。

研修医・専攻医のうちから「どの診療科でキャリアを積むか」「どのタイミングで転職するか」を意識することが、年収1,000万円達成の近道になるでしょう。

アルバイト以外で収入を上げる選択肢(開業・投資)

年収をアップさせる方法は、アルバイトだけに限りません。開業や投資といった収入源の分散も重要な選択肢のひとつです。アルバイトは短期的に収入を増やせる一方で、体力的な負担が大きく、長期的には限界があるからです。

一方、開業の場合は自らの裁量で診療方針を決められるので、努力次第では年収数千万円に到達できる可能性もあります。また、株式投資や不動産投資といった資産形成を組み合わせることで、勤務医としての収入以外に安定したキャッシュフローを確保できるでしょう。

アルバイトだけに依存せず、開業や投資など長期的な収入源を組み合わせることが、医師としての経済的自由を実現するための鍵となります。

勤務先選びがもたらす年収格差

勤務先の選択によっても、医師の年収には大きな格差が生じます。なぜなら、病院の規模や地域性、診療科の需要によって給与水準が変動するからです。

都市部の大学病院は教育体制が整っている一方で給与は比較的低く、地方の民間病院や美容クリニックは人材確保のために高額の給与が提示されやすい傾向があります。

首都圏の大学病院勤務では専攻医の年収が600万前後であるのに対して、地方の民間病院や美容医療クリニックに転職すると、同じ年代でも年収900万〜1,200万円に達するケースも少なくありません。

このように、どの勤務先を選ぶかによって、数百万円規模の年収差が生じることは珍しくないのです。

効率的にキャリアと収入を両立したいなら、医師転職の専門エージェント「ドクターコネクト」のような人材紹介サービスを活用し、自分の希望に合った最適な選択肢を見つけることが重要です。

未経験から高年収を狙うなら美容外科・美容皮膚科への就職がおすすめ

今の時代、医師の中でも転職は珍しくありません。厚生労働省が公表している「令和2年職業紹介事業報告書の集計結果」によると、令和元年から2年にかけて、有料の新規求職申込件数に限定すると14.3%減少していますが、平成30年から令和元年にかけて17.9%の上昇を見せており、全体としては回復傾向です。

未経験から安定した収入を狙うなら、美容外科・美容皮膚科への就職がおすすめです。転職組にとっても美容外科・美容皮膚科は未経験からでも参入しやすい分野といわれています。

こちらでは、美容外科・美容皮膚科への就職がおすすめの理由を、主な仕事内容や収入相場から解説します。
 

美容外科・美容皮膚科への就職がおすすめの理由

美容外科・美容皮膚科への就職がおすすめの理由は主に以下のとおりです。

 ・報酬の相場が高い
 ・キャリアアップの見通しが立ちやすい
 ・ワークライフバランスが確保しやすい

美容外科・美容皮膚科は原則として自由診療のため保険適用がなく、1回あたりの支払が高い傾向にあります。また、美容外科・美容皮膚科は大手クリニックで必要なノウハウをじっくり身につけて、開業や分院の院長を目指すプランも可能です。さらに、急なオペや急患の対応がないことから、ワークライフバランスが適切に保たれます。
 

美容外科・美容皮膚科の仕事内容

美容外科・美容皮膚科は審美医療のスペシャリストとして、患者さんがより美しくなるためのサポートを行います。

具体的な施術としては美容整形や痩身術、豊胸手術などを行うほか、ボツリヌストキシン治療といった注射も対応範囲に含まれます。もちろん、施術にあたっての事前カウンセリングも大切な仕事です。
 

美容外科・美容皮膚科の収入相場

美容外科医の年収は全国平均で2,200~3,000万円で、医師全体の平均年収である1,596万円を大きく上回っています。

なお、上記は研修医から転職した場合の数字であり、美容外科医としてキャリアを積み重ねるにつれて年収水準は引き上げられます。なお、これから美容外科や美容皮膚科に転職を検討する場合は、大手クリニックでかつ研修体制が整ったところを検討すると無理なく働けるでしょう。

▼参照
常勤医師求人|美容外科・美容皮膚科の転職はドクターコネクト
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

▼美容外科・美容皮膚科に関する詳しい記事はこちら
美容外科医の年収は?医師転職エージェントがリアル解説!
美容皮膚科医の平均年収と業務内容!医師転職エージェントが解説

まとめ

研修医や専攻医の年収は同年代の一般企業より低く感じられることもありますが、医師は経験を積むほど収入が大きく伸びる職業です。

中でも、美容外科や美容皮膚科は自費診療が中心のため高収入を目指しやすく、20代後半からでも年収1,000万円超を実現する医師も少なくありません。

キャリアの方向性を早期に意識し、転職や勤務先選びを戦略的に行うことができるかが、将来の年収を左右すると言えるでしょう。

効率的に情報を得たい医師は「ドクターコネクト」のような専門エージェントを活用し、自分に合ったキャリアプランを築くことをおすすめします。

 

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この記事の監修者
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20年以上にわたって、美容医療をはじめとする自費診療業界に特化してサービスを提供。業界で培った知識や経験を活かし、豊富な医師転職ノウハウで多くの医師の転職サポートを行う。美容クリニック関係者とも良好な信頼関係を築き、最新の採用トレンドや情報を迅速に収集。好条件や非公開求人を多数取り揃え、医師と美容クリニックの高いマッチング率と満足度を実現している。


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