狭き門になってきているのか、刻々と変わっている美容医療の医師採用状況。長年、この業界で働くエージェントも対応に忙しい毎日だ。もちろん、転職を考える医師からもたくさんのご質問をいただいている。ここに、2024年上期に多くいただいた医師からの質問をまとめてみた。
#初めての美容医療転職 #中途採用の美容医療転職
率直に申し上げて、短期で退職することは次の転職に影響することが多いと思います。しかし、一般企業の採用と同様、短期で辞めなければならなかった理由をきちんと説明できること、その理由に個人的な感情や性格などが見えてしまわないこと、この2つでその影響を最小限にすることも可能です。
勤務先で上手く行かないこと、考えていた状況と違うこと、というようなことはどんな人にも起こりえることです。そのようなご経験をマイナスに評価されないような、転職希望先のクリニックに上手な伝え方を私たちはアドバイスしています。
早期退職の経緯をエージェントにお話いただき、転職へのお気持ちが固まっていれば、エージェントのサポートは難しいことではありません。次になさりたいことをお聞きして、ここならご希望に添えるだろうという場所を探します。
1回の短期退職なら問題ないのですが、2回3回と短期退職が繰り返された場合には難しくなります。1つの勤務先で短くても3年の勤務期間があれば、それほど印象は悪くならないでしょう。
ご質問への答えをひと言で言うと、「ほとんどの場合、デメリットとならない方法をご提案できる」です。
#中途採用の美容医療転職
例えば「問診のみ」の勤務で物足りなさを感じ、手技をやってみたいと思うようになった、などというスキルアップ・キャリアアップ等が理由で転職する場合や、人間関係が合わなかった、仕事の仕方に不満があるなどの理由でも短期離職は理解が得られやすいと思います。
また、ご結婚やお子さんができたなどライフサイクルで環境が変わった場合も、短期退職はさほど問題になりにくいです。ただし、何かしらのスキルや経験・能力をお持ちの方の方が転職が有利に進む傾向です。
#初めての美容医療転職 #中途採用の美容医療転職
経験がない医師の場合には、まず人柄が見られます。そして、身だしなみに清潔感があるか。
美容医療はサービス業でもあるので、相手のことを考えて会話のキャッチボールができるのか。
会話は自分からの発信ができるのか。初対面で笑顔を出せるのか。人から見られていることを意識できるのか。そういった点が評価されます。
また、転職を希望しているクリニックや美容医療業界についてどのくらい情報を持っているかもポイントになるでしょう。これは本気度を見られているということです。
転職先でのご自分をイメージできているかどうか。ご自分の長所と短所がわかっているか。これは履歴書を書く際にも留意していただきたい点です。
ドクターコネクトのエージェントはこのようなたくさんのチェックポイントに加えて、個々のクリニックの選考基準のデータを基に、面接の準備をご一緒に行います。
#初めての美容医療転職
クリニックの規模で言うと、大手クリニックは研修の内容もシステムも整っています。特に美容医療が未経験の場合には、そのような場所で研修を受けることはいろいろな意味でプラスになると思います。
マンツーマンで学びたいから中規模、小規模のクリニックを希望する、という方も中にはいらっしゃいます。ただ、規模が小さくなると、教えてくれる医師も限られてくるので、相性が合うかどうかはやってみないと分からない、というギャンブル的な要素が入るでしょう。中規模、小規模のクリニックは得意とする施術に片寄っていることが多いので、広範囲に学びたいという場合には向いていません。
大手クリニックの研修はカリキュラムができており、マニュアルやウェビナーを活用しているところもあります。複数の先輩医師について学び、もしメンター医師と相性が合わなかったときの対応も考慮されます。
大手クリニックでは施術スキルだけでなく、集客やウェブマーケティングなど、自由診療というビジネス全般を学べる機会もあります。
#初めての美容医療転職
小規模クリニックでは院長か勤務医、中規模になると院長の下に副院長がいることもあります。
全国各地に展開する大規模クリニックになるとエリアマネジャー、統括院長、部長や主任、指導医など、クリニックによって異なりますが、様々な役職に就ける可能性があります。ご自分が目指したい方向性や適性によってキャリアアップをお考えいただけると思います。
症例数という点で言うと、特に大手美容外科クリニックでは多くの経験が積めるのは間違いありません。
美容医療業界で何歳まで働けるのか、というご質問も多くいただきます。
外科医師の加齢による体力的な問題は、保険診療も自由診療も同様のことです。保険診療と同じように、年齢を重ねたあとは指導医になったり、美容外科から美容皮膚科やAGAクリニック、脱毛クリニックなどの問診系のクリニックに活躍の場を移すという医師もいらっしゃいます。
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まず、勤務時間に大きな違いがあります。保険診療は8時か9時からの勤務がほとんどだと思いますが、自由診療では10時か12時からのスタート、勤務は1時間休憩を入れて9時間拘束の実質8時間、残業はほぼないところがほとんどです。
なぜ残業なしなのかとよく聞かれるのですが、自由診療は完全予約制のところが多いためです。美容クリニックは閉院時間から逆算して予約をとるので、まれなケースを除いてほぼ残業はありません。
次に、報酬に圧倒的な違いがあります。診療内容やクリニックにもよりますが年収は低くても、週3日勤務で1000万円、高いところだと未経験でも週5日勤務で3000万円になるところも。保険診療から転職すると、年収は格段に上がることになります。医師の働き方改革が施行されたとはいえ、まだまだ保険診療での就業環境は改善の余地ありだと現場医師のお声を聞いています。美容医療業界での勤務と比較するとかなりの割合で体の負担が軽減、年収はアップします。
自由診療では、クリニックで働くスタッフの種類も保険診療と異なってきます。看護師、受付などは一緒ですが、自由診療ではカウンセラーやコンシェルジェ、施術のアシスタントなどに加えて、SNSとか集客を担当する医療部門以外のスタッフもいます。医師以外のスタッフと恊働できる医師が求められています。
#初めての美容医療転職
自由診療は営利組織のため、保険診療や医局の常識と異なる点が多くあります。
保険診療での治療は、エビデンスをもとにプロトコルに従って患者さんの命を救い、疾病を治すという仕事ですが、自由診療、特に美容医療は患者さんのお悩みに対応できる選択肢が多くあり、解決方法を提案していく仕事です。
自由診療では、先輩医師に学んでスキルを身につける事やカウンセラーと上手に恊働することが、直接的に自分の年収アップにつながるという構図があります。すべてご自分に返ってくる訳です。
自由診療で上手く働き、転職後も年収を上げていくためのちょっとしたコツなどについても、これまで多くの医師の転職と転職後のキャリアアップをサポートしてきたドクターコネクトのエージェントがアドバイスいたします。
多くの医師をお手伝いして分かってきたことなのですが、「自由診療で成功して行く医師のふるまい」にいくつかのパターンを見つけました。
#初めての美容医療転職
美容外科または美容皮膚科での経験があり、そのスキルをベースにさらにブラッシュアップをする、という方であれば引く手あまたでしょう。しかし、アルバイト勤務でボトックス治療などの指導をしていただける求人は稀にありますが、多くの場合アルバイト勤務でのスキルアップは難しいと言えます。そもそもアルバイトは、雇いやすく辞められやすい。医師の人手が足りない状況での募集なので、教える・教えられるという余裕が無いケースがほとんどです。
美容外科または美容皮膚科でのアルバイト求人は「即戦力になる経験者」が条件の募集が多い傾向です。また最近の美容医療系の医師求人は「常勤」にシフトしている傾向があります。非常勤医師を多く雇用してシフト管理するより、常勤医師が勤務できない日を非常勤医師で対応する方がクリニック側としても運営がスムーズという理由が考えられます。そのため、過去によく募集があった脱毛やAGAの問診のみのアルバイト求人も最近では件数が減少してきています。
#初めての美容医療転職
実際には大手クリニックへの転職であれば、必ずしも必要でないことがあります。
もちろん、専門医をお持ちの場合には活かすことも可能です。ただ、有利かというと「どちらとも言えない」のが現状です。
もちろん、例えば骨切りなどの手術をしたい場合には形成外科の専門医はあった方がいいいでしょう。二重やリフトアップ、注入などのスキルを習得するのには、必ずしも必要ではありません。形成外科専門医を取得するまでに、二重やリフトアップ、注入などの症例を経験できることは稀でしょう。形成外科専門医取得し転職するころには「直美」で大手美容クリニックへ進んだ医師との症例数の差はかなりついていると考えられます。
結論、ご自身がどこまでスキルアップをしたいか、どのようなレベルの手技を習得したいかによって専門医資格を活かせるかどうかも変わってきます。形成外科専門医や皮膚科専門医を取得すべきかどうかは、まずご自身の将来のキャリアをしっかりイメージすることが大切です。
美容クリニックに入職後、美容外科医の専門医を取ることも可能です。
コニュニケーションのスキル、傾聴力と提案力は基本的に必要とされます。
はじめはコニュニケーションが難しいとおっしゃっる方も多いですが、クリニックの研修とOJTで実践するうちに苦手ではなくなったという方もいらっしゃいます。
病気ではない、しかし外見にお悩みを持っている「普通の女性」との対話でどのくらい話を聞けるのか、普通の女性のライフスタイルに興味関心が持てるのか、そういったところにカギがあるように見えます。また、話を深堀し、患者様ご自身も気づいていなかったニーズを引き出すなどの能力も非常に重宝されます。患者様と良好な関係性を築けるかどうかでその後の指名やリピート、お友達の紹介などにつながり、ご自身の成功も左右されることになります。
さらに、女性が多いクリニックのため、スタッフとの関係も大切で、彼女たちにひと言声をかけることができるかなども重要なポイントです。
院長や同年齢の医師に直接会って話を聞くことができ、その日の予約状況にもよりますが、オペの見学ができることもあります。クリニックで採用担当者と話すこともあります。
実際に現場に行くことで、ご自分が勤務するイメージや通勤するイメージを持っていただくことも目的のひとつです。
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クリニック見学に行った医師も実は先方から「見らている」ということに気をつけていただきたいです。見学は、ほぼ一次面接と考えて良いと思います。服装、持ち物、表情、話し方と聴く姿勢、質問の内容など、気をつけていただきたいポイントはたくさんあります。スーツがしわしわ、ネクタイがきちんと結ばれていといったケースは多々あります。これから美容医療に携わりたいと考えている人物として、採用担当者の目にはどう映るでしょうか?
見学とはいえ、周到な準備が必要です。ぜひ、エージェントの情報を参考にご準備いただきたいと思います。
同じく、「予習」は絶対に必要です。クリニックによって予習内容も異なります。例えば、「質問はありますか」と言われたときに、どのように返答するのか、ここが実は大きなポイントです。自由診療への想いを熱心にPRなさる方がいらっしゃいますが、過度なアピールがマイナスになることがあります。
とにかく、見学は細心の注意が必要な転職への第一歩。詳しくはドクターコネクトのエージェントにお任せください!
#初めての美容医療転職
自由診療では、多くの職種のスタッフが行う仕事に支えられた中に医師の存在があります。集客担当の力で来院予約してくれた患者さんが、クリニックのスタッフのヒアリングや案内で施術をしようと意思決定する。実際の施術にはもちろん看護師さんなどアシスタントが必要、それら全てがうまくかみ合って機能しないと自由診療は成り立たちません。
このような組織の特徴を理解しておくことは転職活動にプラスになると考えます。
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求人の確認、見学、面接、結果待ち、これらのプロセスに約一週間ずつ、通常であれば早くて1か月ほど、長くて3か月から4か月で内定が出されます。
クリニックの見学のアポイントを取ることから始めますが、大手美容外科クリニックの見学希望を入れられるのは、現在、早くても1ヶ月先という状況です。ただし、土曜日と日曜日は特に応募者が多い為、予約をとりづらい傾向にあります。その場合は転職活動期間はさらに長くなるでしょう。大手クリニックには年間1000人を超える医師の見学希望があると聞いています。
大手クリニックでは見学がないところもありますが、転職活動でクリニック見学は必要なステップ、実際には一次面接と考えられているので、見学から始めることが多くなります。もし見学のご意向があれば、なるべく早く教えていただきたいと考えています。
新規採用のスタートは年々早くなっています。7月の時点で来年度4月入社がほぼ決まり始めているような状況です。早め早めの行動が大切です。
中途採用には「中途採用を攻める良いタイミング」があります。毎年、入りやすい時期やエリアも変わるので、そのタイミングや転職のコツについてもエージェントにご相談いただきたいです。
美容医療、自由診療への転職を考えているのに何も活動をしていない、という医師にその理由を聞くと「不安」「はじめの一歩が出ない」とおっしゃる方が多い。
年収アップやワークライフバランスを目指すための転職だ。はじめの一歩を踏み出す前の不安があって当たり前、その不安は情報収集という行動でしか解消できない。
医師から受ける質問にお答えしながら、ドクターコネクトのエージェントは医師の不安な気持ちを少しでも解消する方法を日々考えている
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