医師の転職は、他の業界と比べても比較的転職しやすくなっています。そうは言ってもなるべく転職回数は少ないことに越したことはありませんし、就業環境が変わることもストレスの要因になります。自分のキャリアプランに迷った時、どのようなタイミングで転職を検討するといいのでしょうか。
医学部を卒業した後は、2年間の初期研修となります。初期研修が終了すると、次は3年間の後期研修となり、後期研修終了後はそれぞれの道を歩んでいくこととなるパターンが多いです。それでは、年代ごとに出てくるキャリアプランの悩みを見ていきましょう。
先ほど初期研修の後に後期研修があるとお話しました。後期研修の段階では、大学医局に所属して後期研修を行うか、所属せず後期研修を行うか選択する必要があります。まずここでキャリアプランの分かれ道が発生します。
医局に所属するかどうかは、医師としてのキャリアがどうなるかを左右する決断となります。医局に所属していると、様々な経験や知識が得られますし安定した働き口を確保できるメリットがあります。逆に、医局の体制が合わなかったり激務であったりする点から市中の病院に所属したい、という方もいらっしゃいます。
医局でのキャリアアップに関しての記事を掲載しておりますので、参考にしていただけたらと思います。
以前に比べて、選択した道を修正することは難しいことではありません。ですが、将来自分がどのようなキャリアプランで行きたいかしっかり考えて進路を選択するようにしましょう。
30代にもなると、専門医などの資格を取得している方も多くなります。将来的に開業やフリーランスの医師を目指したり、専門性を高めるために転職したり、自身のスキルを高めていく方向にシフトして行きます。
医師勤務特有の激務に辟易し、違う働き方を求めて転職する医師もいらっしゃいますが、将来の為に地盤を固めていく年代と言えます。
40代前後になると、自分の立場やスキルが把握でき、どの程度まで出世できるのかなどを意識するようになってきます。ずっと医局勤務をしてきた方は、これからも所属し続けるか、医局から離れるかの最終決定をする時期とも言えるでしょう。
40代前後といえば、転科をするにも最後のチャンスとなる可能性が高い年代です。基本的に転科は若い年代の方が有利ですし、新たな知識を身につける必要があるとなれば相応のリスクを伴います。勤務環境などの不満から転職するチャンスはまだありますが、科目に不満がある場合は、この機会が最後のチャンスだと思ってキャリアプランを検討するようにしましょう。
もうこの年代はほぼキャリアが固まっている世代でしょう。
ほとんどの方が、開業をするか、勤務医をこのまま続けていくかの選択をされると思います。
病院の院長職などの求人が出ることもありますので、経験があれば入職することも可能でしょう。そういった求人が出る可能性は珍しい為、院長職を希望しているのであれば早めに転職エージェントなどに相談しておくとチャンスが広がります。
キャリアプランに悩んだ際、同僚や先輩・上司に相談してみることも1つの手段ではありますが、最終決定は自分でするもの。選択肢はなるべく多い方がいいですし、自分や周囲だけでは把握できない情報もあります。そんな時はどうしたらいいのでしょうか。
医療業界は、医局か保険診療が全てではありません。自由診療である美容医療の道を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
美容医療業界のメリットとしては、主に以下が挙げられます。
美容医療業界は、患者との距離が近い特徴もあります。反応が顕著に返ってくるため、やりがいも感じられる業界となっています。キャリアプランを検討する際に、美容医療業界への道も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントは、数々の病院などとやりとりをしています。そこでしかわからない情報も多く、第三者からの視点も参考になります。
もちろん相談だけではなく、求人の紹介や面接時の相談も対応してくださるところがほとんどですので早めに相談してみましょう。
年代別の悩みとしては、おおまかに上記が挙げられます。
いずれの年代にしても、将来のキャリアプランをどうしていくか目標を明確にすることが重要です。その目標に向けて、どの方法を取ると実現できるかをしっかり考え、検討・選択していくといいでしょう。
その際、保険診療以外での道である美容医療業界を視野に入れてみたり、転職エージェントに相談してみたりすることも手段の1つです。