医療業界では、医療行為によって起こった事件に対して訴訟の問題が発生する場合があります。美容医療業界においての訴訟問題に関して、今回は解説いたします。
医療事件で訴えられるケースといえば、「医師が医療ミスをした際に患者から訴えられる」ことが多くあります。美容医療業界では、どのような傾向があるのでしょうか。
美容医療業界では、治療の結果が芳しくなかった場合に、他科目と比べて問題化してしまうことが多いのです。医師側としては十分な結果が出ていると判断していても、患者の主観としては失敗、もしくは醜状が残ってしまったと認識している場合があります。
他の科目と違い、明確に症状が治ったという点がわかりにくいのが美容医療です。いくら周りが良いと認識していても、自分ではイマイチと感じることもあります。
身近な例で言えば、美容院に行ったときそのように感じた経験はありませんか?美容師にはよくお似合いですよと言われるけれども、鏡を見て仕上がりに納得いかなかった…という経験をした方は結構いらっしゃると思います。つまり、医師と患者の結果に対する認識のジャッジが難しいのです。
美容医療では高い金額で治療を受けるので、納得いかなかった場合訴訟に発展するケースがあり、トラブルの解決が難しい科目と言えます。
美容医療では、治療前にしっかりと患者からヒアリングし、治療内容を説明することが重要です。患者がどのような結果を求めているのか、どのようなリスクがあるのか、治療前と治療後のイメージはどうなるか、などの説明義務を果たしたか果たしていないかで事案が変わってきます。
また、美容医療は保険の適用を受けない自由診療です。保険診療に比べて、カルテなどの記録が不十分なクリニックも存在します。トラブルが起きそうになった場合、きちんと記録がないと訴訟に発展しやすくなります。
先述でお伝えした通り、医師と患者の結果に対する認識のジャッジを明確にできるよう、説明義務を果たす必要があるのです。
きちんと説明義務を果たす以外に、訴訟への不安を解消する方法はあるのでしょうか。不安を解消する方法について解説いたします。
大手のクリニックでは、訴訟に対して万全な体制が整っています。もちろん、自分自身で患者に対して説明義務を果たし、満足させられる治療をすることが大前提となります。
しかし万が一トラブルが起こった際も、体制が整っていることによってトラブルを解消しやすくなります。気持ちも楽になりますし、トラブルに対して体制が整っているクリニックで勤務することをお勧めいたします。
また、大手のクリニックではカウンセラーが活躍していることが多いです。その場合、医師がカウンセリングする前に、患者の要望や治療方法をあらかじめしっかりとヒアリングを行ってくれます。その後、医師がリスクの観点から治療の可否を判断したり、より具体的なアドバイスをお伝えしたります。
カウンセラーがいることによって、しっかりと患者の要望を聞くことができ、治療方法の説明も行ってくれるので患者側も医師側も安心して治療に臨めます。
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美容医療業界は、他の科目と違って治療前と治療後で結果に対する認識の違いが生まれやすいです。そのためトラブルや訴訟に発展する可能性があり、回避するためには説明責任をしっかり果たすことが重要です。
訴訟の不安を回避したい場合は大手クリニックなど訴訟に対する体制が整っているところで勤務するといいでしょう。