近年、従来にも増して医師の副業が大きな関心を集めています。
働き方改革の進展やキャリア観の変化により、本業以外で収入源を持つ医師が増えているためです。
ここでは、医師ならではの副業の選択肢と、その魅力について見ていきましょう。
2024年4月から医師の働き方改革が本格的に始まり、医師の労働時間には明確な上限が設けられるようになりました。
所属する医療機関や診療科にもよりますが、以前よりも自由に使える時間を確保できるようになった医師たちが、この自由な時間を活用して、収入の補填として効率よく働ける副業を選ぶ動きが広まっています。
なかでも美容外科や美容皮膚科といった自費診療分野は高時給で、短時間でも収入を得やすいことから人気を集めています。
これまで医師のキャリアといえば病院勤務や開業が中心でしたが、現在は選択肢が大きく広がっています。
副業を通じて新しい領域に挑戦し、スキルを習得する医師が増えているためです。
産業医や医療ライター、医療系ITサービスのアドバイザーなど、医師の専門性を活かせる副業は実はたくさんあります。
また、副業で得た経験が将来的な転職や独立の準備につながるケースも少なくありません。
たとえば、オンライン診療や美容医療での副業を始め、そこから本格的に美容外科や自費診療領域へ転身する医師も増えています。
このように、副業は単なる収入源にとどまらず、医師のキャリアの幅を広げる重要な選択肢となっているのです。

副業を始める前は、法律や勤務先の規定を確認することが不可欠です。
医師には特有のルールがあり、税金や守秘義務など押さえておくべきポイントが多く存在するためです。
事前に正しい知識を持つことで、トラブルを避けながら安心して副業に取り組むことができます。
ここでは、医師が副業を始める際に知っておかなければならないことを紹介します。
医師法や医療法では、副業を禁止する規定はありません。
そのため、医師の副業は原則認められていると考えて問題ありません。
ただし、勤務先の就業規則によっては副業が制限されている場合もあるため、必ず事前確認が必要です。
民間病院やクリニックの場合、届出制や許可制で副業を認めているケースが一般的です。
トラブルを防ぐためにも、副業を始める前に勤務先に相談し、必要な手続きを踏んでおくことをおすすめします。
初期研修医に関しては、副業は原則認められていません。
研修期間は医師としての基礎を学ぶ非常に重要な時期であり、研修に集中する必要があるためです。医師法第16条の5では「臨床研修を受けている医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。」と規定されています。さらに、医師法第16条の2第1項では、「診療に従事しようとする医師は、必ず臨床研修を受けなければならない」と定められており、臨床研修を修了せずに医療行為を行うことは、医師法に違反する行為となります。
また、国立・公立病院や保健所などに勤務する公務員医師の場合は、国家公務員法・地方公務員法により営利企業での副業が制限されています。
ただし、所属機関の許可を得られれば、一部の副業が認められるケースもあります。
自分の立場を確認し、認められる範囲の副業を選ぶようにしましょう。
日本では、副業で年間20万円以上の所得が発生すると確定申告が必要になります。
給与所得以外に収入がある場合は、所得税や住民税の計算方法が変わるため、正確な申告を行わなければなりません。
申告を怠ると、追徴課税や延滞税が発生する可能性があります。
また、副業の内容によっては経費として計上できる費用もあります。
特に、美容クリニックなどの副業で高収入になる場合は、医療系に強い税理士やファイナンシャルプランナー等、「お金のプロ」に相談することも検討してみてください。
周知のように、医師には厳格な守秘義務が課されています。
副業を行う場合もこの義務は変わらないので、患者様の個人情報や医療情報を漏らせば法律違反になります。
守秘義務違反は医師としての信頼を損なうだけでなく、法的責任を問われる可能性もあるでしょう。
そのため、医療ライティングや講演活動、SNS発信をする際は、具体的な症例を特定できる形で扱わないなど細心の注意が必要です。
製薬会社や医療機器メーカーと関わる副業を始める際は、利益相反(COI)申告が必要になります。
企業から金銭的利益を得ることで、診療や研究の中立性が損なわれる可能性があるためです。
たとえば、講演料・原稿料・コンサルティング料などを受け取る場合は、事前に所属機関や学会に申告し、適切な手続きを行いましょう。
特に、臨床研究に携わる医師の場合は、利益相反管理が厳格に求められます。

医師免許という専門資格を活かせる副業は実は幅広く存在し、高収入を狙うことが可能です。
医療知識や臨床経験を活かすことができるためやりがいも感じやすく、自分に合った働き方を選びやすいという点も大きなメリットといえます。
ここでは、医師免許を活かせる代表的な副業とその特徴を紹介します。
非常勤勤務やスポット勤務は、医師にとって最も一般的な副業といえます。
週1〜2日の勤務や単発のスポット案件など、柔軟に働けるのが特徴です。
時給は1万円以上のケースが多く、当直や救急外来では1回あたり5〜10万円の報酬が期待できます。
また、美容外科や美容皮膚科などの自由診療クリニックでの非常勤勤務は高時給で、週1日、平日、土日のみなど勤務条件も多様です。皮膚科勤務経験や形成外科勤務経験豊富な医師ならさらに重宝されます。
本業と両立しながら、安定した副収入を確保したい方にはおすすめの副業です。
オンライン診療や遠隔での健康相談は、自宅で対応できる仕事で非常に効率的です。
空いた時間を使って診療できる点から、柔軟に働きたい医師に向いています。
診療1件あたりの報酬は数千円程度が一般的で、多くの場合はオンライン診療サービスを提供する企業と契約して行います。
コロナ禍以降ニーズが急増しており、今後も需要拡大することが予想されます。
企業の産業医も、医師の副業の中では安定した人気があります。
産業医とは、従業員の健康管理や職場環境の改善、健康相談などを担当する医師のことです。
月に数回の訪問で10〜30万円程度の収入が期待でき、本業とも両立しやすい点が魅力です。
予防医学に関心がある医師の方には、特におすすめの副業です。
医療系の記事執筆や監修は、医師が持つ専門知識をそのまま活かせる副業です。
医療メディアや健康雑誌、製薬会社のパンフレットなど、ニーズは幅広く、1記事数千円〜数万円の報酬が期待できます。
100%在宅で仕事ができるケースも多く、時間の融通が効く点は大きなメリットといえるでしょう。
医師免許を持つライターは多くないので、非常に重宝される存在です。
医療翻訳は、語学力と医学知識が求められる高度な副業です。
医学論文や臨床試験の資料、医療機器のマニュアルなどを翻訳する仕事で、1文字あたり10〜30円と高単価で受注することが可能です。
ほとんどが在宅作業で、納期さえ守れば自分のペースで働くことができます。
難易度は高めですが、キャリアの幅を広げるチャンスにもなる副業です。
医療系セミナーの講師や学会での講演も、医師の専門性を活かせる副業の一つです。
講演1回あたり、数万円〜数十万円の報酬が得られるケースもあります。
また、近年はオンライン講演も増えているため、地方在住の医師の方でも諦める必要はありません。
講演準備には多くの時間を要するため事前のスケジュール調整が必要ですが、医療従事者の教育に貢献できるやりがいのある仕事です。
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医師免許を直接使わない副業も、収入源の分散や資産形成を目指す医師から注目されています。
医療行為を伴わないため時間の自由度が高く、リスク分散にもつながる点が魅力です。
ここでは、医師免許に依存しない副業の代表例とその特徴を紹介します。
株式投資は、多忙な医師でも取り組みやすい副業で、長期的な資産形成に適しています。
配当や値上がり益によって資産を増やせる一方、リスクもあるため基本的な知識は必要です。
まずは余剰資金で無理なく始めて、長期投資を続けるのがおすすめです。
NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を利用すれば、より効率的な資産形成が可能になります。
アフィリエイトは、ブログやウェブサイトで商品・サービスを紹介し、成果報酬を得る仕組みのことです。
医師の専門知識を活かして健康・医療分野の情報を発信すれば、信頼性の高いコンテンツになるでしょう。
医師の知識を活かさないジャンルで発信をすることも可能です。
初期費用をかけずに簡単に始めることができますが、収益化には最低でも3か月から半年程度かかります。
何年継続しても全く収入が得られない可能性もありますが、趣味をお金にすることができる魅力的な活動といえるでしょう。
不動産経営も医師の間で人気の高い副業で、マンションやアパートを購入し、賃貸収入を得るスタイルが一般的です。
医師の場合、社会的信用が高いため融資を受けやすいというメリットがあります。
ただし、空室リスクや管理コスト、修繕費なども発生するため、専門家に相談しながら計画的に進めることが重要です。
最近では、少額から投資できるREIT(不動産投資信託)に投資するという選択肢も広がりつつあります。

美容外科や美容皮膚科での副業は、近年とくに人気が高まっています。
高収入が期待できることに加え、キャリアアップや将来的な独立にもつながるなど、多くのメリットがあるためです。
以下では、美容医療の人気が高まっている理由を詳しく紹介します。
美容外科・美容皮膚科などの自由診療クリニックは、一般診療よりも時給が高く設定されていることがあります。
時給換算で1.5〜2倍以上になることもあり、週1日勤務でも月10〜20万円以上稼ぐことが可能です。
また、施術数に応じたインセンティブ制度を導入するクリニックもあり、実績次第でさらに収入を伸ばすことができるケースもあります。
週1日・日勤帯だけの勤務でも収入を得やすく、無理なく本業と両立できるという点も医師から支持される理由です。
美容医療は、医師の個人ブランドが評価されやすい分野です。
SNSやブログで情報発信を行い信頼を積み重ねることで、指名患者が増え、結果的に収入アップにもつながります。
美容医療は効果が目に見えやすく患者満足度も高いため、口コミで評判が広がりやすいのも特徴です。
実績が蓄積されるほどブランド力が高まり、転職や独立の際にも大きな武器になるでしょう。
ただし、SNSでの発信内容や露出の仕方によっては、誤解を招いたり、本業の勤務先やアルバイト先に迷惑をかけるリスクもあります。
そのため、医師としての社会的責任を意識し、ネットリテラシーやリスク管理を徹底することが重要です。
発信の自由と職業倫理のバランスを保ちながら、自分らしいキャリアを築いていく姿勢が求められるでしょう。
美容外科や美容皮膚科での副業は、将来の独立・開業を目指す医師にとって有益なスキルアップにつながるでしょう。
副業を通じて美容医療の施術スキルを身につけることができれば、患者対応やクリニック運営の流れを学ぶことができるでしょう。
また、副業で得た収入を開業資金として蓄えるという選択肢もあります。
最近では、副業から徐々に美容医療へシフト転職し、最終的に独立を叶える医師も増えています。

ここでは、医師の副業に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
副業を検討している医師の方は、ぜひ参考にしてください。
医師の副業は、法律的には問題ありません。
医師法や医療法で副業を禁止する規定はないので、勤務先の許可を得られれば副業をすることが可能です。無断で副業を行うと、懲戒処分の対象となる可能性があるため注意が必要です。
ただし、初期研修医と公務員医師は原則として副業が禁止されています。
副業で年間20万円以上の所得がある場合、確定申告が必要です。
確定申告を怠ると、追徴課税や延滞税が課される可能性があるので、忘れずに行いましょう。
不安がある場合は、税理士に相談することをお勧めします。
副業を始める際に、特に気を付ける必要があることを以下にまとめました。
勤務先の就業規則を確認し、副業が許可されているかを確認する
副業が原因で本業に支障が出ないよう、スケジュール管理や体調管理を徹底する
守秘義務を遵守し、患者様の個人情報は絶対に漏らさない
製薬会社や医療機器メーカーとの関わりがある場合は、利益相反申告を忘れずに行う
副業で得た収入については、適切に確定申告を行う
医師が非常勤で稼ぎやすいのは、オンライン診療や美容外科・美容皮膚科などの自由診療のクリニックでの勤務です。自由診療は時給が高い傾向にあり、週1日の勤務でも月10〜20万円以上の収入が期待できます。本業に影響が出ない範囲で効率的に稼いでいる医師の方もたくさんいます。
医師の副業は、働き方改革やキャリアの多様化を背景に、年々注目度が高まっています。
原則として副業は認められていますが、初期研修医や公務員医師など、副業が禁止されているケースもあるため、まずは自身の勤務先の規定を確認するようにしましょう。
そして、数ある副業の中でも、美容外科や美容皮膚科クリニックでの勤務は人気を集めています。
美容医療は高収入を得やすく、個人のブランド力向上や将来的な独立開業にもつながるため、多くの医師が選択肢に入れています。ただし、手技をともなう美容皮膚科や美容外科では未経験ではハードルが高くなっています。応募条件などをよく確認してみましょう。
副業は収入アップだけでなく、医師としてのキャリアの幅を広げる有効な手段でもあります。
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