
世間一般の医師のイメージと言えば、高収入が挙げられますが、それと合わせてよく挙げられるイメージに長時間の重労働があります。
高収入だから長時間の重労働が当たり前とお思いかもしれませんが、同じ医師でも美容医療なら長時間の重労働もなく高収入を手にすることが可能です。
ここでは、本当に美容医療業界の医師には長時間の重労働がないのか、一般勤務医との比較をしながら説明していきます。
本当に長時間の重労働はないの?
一般的な医師の時間外労働
一般的な医師の時間外労働は、平均で月160時間と言われています(その内、約2%の医師は月240時間にもなります)。これは過労死のラインが月80時間と言われていますから、それの倍になっています。
近年の「働き方改革」で、勤務医にもようやく「時間外労働は原則として、月100時間・年960時間未満」という提案がなされました。しかし結局のところ、医師不足や研修医には時間をかけなくてはいけない等の観点から、厚生労働省の有識者会議では「時間外労働は上限で、年1860時間(月155時間相当)」という案でまとまりました。
fa-book参考:勤務医の時間外労働規制で報告書まとまる(全日本病院協会ニュース)
美容医療の医師の時間外労働
それに対し、美容医療の医師の時間外労働は勤務先のクリニックにもよりますが、ほぼありません。あったとしても月10時間~20時間内に収まっています。
一般的なサラリーマンの1カ月の平均残業時間は40~50時間ですから、それを優に下回っています。
以上のように一般的な医師と美容医療の医師とでは、時間外労働に明らかに大きな差があります。
美容医療の医師の業務内容
では美容医療の医師の業務内容はどうなっているのでしょうか?
通常の勤務医と違い、美容医療の医師は勤務時間帯は大体12時~21時くらいと比較的遅い傾向があります。朝が弱い人には良いですが、これを良いと考えるか悪いと考えるかは、個人によるところです。
また自由診療なので、患者さんに納得してもらう治療をするため、カウンセリング業務が重要なウェイトを占めます。そのため、患者さんとのコミュニケーション能力が必要不可欠となっています。
美容医療の医師が高収入の理由
なぜ高収入なのかに関しては、別記事の方で書いてありますので、そちらをご覧下さい。
参考:美容皮膚科医師の年収と、開業医と勤務医のメリット・デメリット
美容医療の特徴まとめ
- 1.時間外労働がほぼない。
- 2.勤務時間帯が遅い。
- 3.カウンセリング業務が重要。
2と3は各個人によりますが、1は美容医療で勤務する際の明らかな利点です。
時間外労働がほぼないということは、自分の体のことはもちろん、予定を立てやすいなど様々な利点があります。
「美容医療なら長時間の重労働もなく高収入」
医師も自分で転職先を選ぶようになった昨今、厳しい時間外労働に疲れたら、美容医療業界への転職、転科を考えてみるのも良いのではないでしょうか。