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美容医療への転職を考える女性医師にとって、「未経験でも転職できる?」「これまでの経験は活かせる?」「結婚・出産後も働ける?」といった疑問は尽きません。

今回は、麻酔科医から30代前半で美容外科へ転職したコッツフォード良枝先生に、美容医療でのキャリアや転職先の選び方、女性医師の働き方について伺いました。

麻酔科医から美容医療へ転職。コッツフォード良枝先生のキャリア

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Q1. 美容医療へ転職後、どのようなキャリアを歩まれてきましたか?

コッツフォード良枝先生
研修医修了後、日本医科大学の麻酔科に入局し、約5年間勤務したのち、30代前半で美容外科へ転職しました。麻酔科は非常勤で継続しており、現在も月3回ほど勤務しています。

また、皮膚科の知識も必要だと感じ、知人のクリニックで学ばせていただきました。現在は銀座プラタナクリニックでの勤務と並行し、一般保険皮膚科でも診療を続けています。5年前には産業医の資格も取得し、現在は約11社の嘱託産業医としても活動しています。

こうして複数の領域を並行して経験してきたことが、今の自分の強みになっていると感じています。

麻酔科医から美容外科へ転科したきっかけ

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Q2. 麻酔科では、どのような点にやりがいを感じていらっしゃいましたか?

コッツフォード良枝先生
麻酔科では、血圧・心拍数・呼吸状態などの変化を目の前で確認しながら、自分の判断や対応の結果がすぐに表れます。その責任の重さと緊張感の中で、患者様に向き合っているという実感がありました。

慣れてくるにつれて、術後の患者様の負担にも目を向けられるようになり、「どのように管理すれば、術後をより楽に過ごしていただけるか」を考え、工夫を重ねるようになりました。その工夫によって患者様の術後の経過が楽になることに、大きなやりがいを感じていました。

また、患者様とお話しすること自体が好きだったため、術前回診や術後回診の時間も楽しみの一つでしたね。

現在も、麻酔の技術を維持することや、緊急時の急変対応力を保つことを目的に、麻酔業務を続けています。

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Q3. 美容医療へ転職したきっかけを教えてください。

コッツフォード良枝先生
美容医療に関しては、ずっと興味がありました。大学時代、雑誌の裏表紙に美容クリニックの広告が載っているのを見て、「この業界は一体どんな業界なんだろう」という漠然とした興味を持っていたんです。

麻酔科で数年勤務していたある時、たまたま麻酔科の先輩医師が美容医療へ転科されていたことから、お話を伺う機会がありました。そのご縁でご紹介いただき、30代前半という年齢的なタイミングも重なって、思い切って転職を決意しました。

美容外科未経験でも転職できる?実際の研修と症例経験

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Q4. 美容外科に転職する際、不安はありませんでしたか?

コッツフォード良枝先生
初めて転職したのが大手の美容クリニックだったこともあり、教育・研修の体制が非常にしっかりしていました。そのため、大きな不安を感じることはありませんでした。

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Q5. 大手美容クリニックの研修はどのようなものでしたか?

コッツフォード良枝先生
研修は、指導医の先生が一対一でついてくださる体制でした。施術の際も必ず2人体制で入り、経験のある先生に後ろで見ていただきながら進めるので、安心して取り組むことができました。

また、最初から患者様を担当することはなく、まずはクリニックのスタッフや友人にモデルになってもらい、練習を重ねます。そこで指導医からOKをいただいて、初めて患者様を担当するという流れです。段階を踏みながら技術を身につけられる、丁寧な研修体制だったと思います。

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Q6. 未経験から、どのように症例を積みましたか?

コッツフォード良枝先生
私の場合、最初に転職したクリニックで幅広い治療内容に携わり、非常に多くの症例を経験させていただきました。ここが、大手美容クリニックに転職する強みの一つだと思います。

新規の患者様も多いクリニックだったため、低侵襲な治療から手術まで、数多くの患者様を担当する機会に恵まれました。そうした中で、自分が注入系の施術を得意としていることに気づき、次第にこの分野に注力するようになりました。注入系に関しては、大手在籍中だけで4,000件以上は担当させていただいたと思います。

麻酔科・皮膚科の経験は美容医療で活かせる?

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Q7. 麻酔科や皮膚科の経験は、美容医療で活かされていますか?

コッツフォード良枝先生
すごく活かされていると思います。ニキビ治療では、炎症が強い場合など、保険診療で対応したほうが患者様の負担が少なく、効果的なことがあります。保険皮膚科という選択肢を持てたことで提案の幅が広がり、「これは美容皮膚科の領域」「ここは保険皮膚科領域」と見極めたうえで、患者様に最適なご提案ができるようになりました。

また、麻酔科の経験があることで、セデーション(鎮静)管理や麻酔を自分で行えるほか、万が一の急変やトラブルなど、緊急時にも対応できるという大きな自信につながっています。

産業医としては、一般企業で働く方々と接することで視野が広がり、患者様とのコミュニケーションやお話の引き出しも増えました。また、企業で知り合った方が美容皮膚科に興味を持ってくださり、クリニックに来てくださることもあります。こうしたご縁が広がっていくことに、大きなやりがいを感じています。

「直美(ちょくび)」はあり?美容医療へ転科する前に考えておきたいこと

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Q8. 「直美(ちょくび)」について、どのように考えていますか?

コッツフォード良枝先生
私自身は、別の科を経験しておいてよかったと感じています。ただ、美容が大好きでこの先ずっと携わりたいという気持ちがあるなら、若いうちに技術を習得できる直美も否定はしません。

ただし、美容医療は楽ではないし簡単でもないので、「高年収で楽できそう」という安直な動機で選んでしまうと、入職後のギャップに悩むことになりかねません。また、保険診療へ再び戻りたくなったときに、ハードルが高くなってしまう側面もあります。だからこそ、しっかりとした覚悟とキャリア設計を持っておくことが大切だと思います。転職前には、治療での合併症トラブルを防ぐために、一般内科や常用薬、自己免疫疾患などの基礎知識は、できるだけ学んでおくといいと思います。

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大手美容クリニックと小規模クリニック、転職先はどう選ぶ?

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Q9. 大手美容クリニックと個人クリニックの違い、それぞれのメリット・デメリットを教えてください。

コッツフォード良枝先生
大手はやはり圧倒的に症例数が多いことと、様々な治療があるので色々な経験ができます。例えば、「このオペを見学してみたい」ということがあると、小規模クリニックでは見学の機会を得にくいケースもありますが、大手だと「●●院でたくさんオペをしているから見学させてもらえる」といったことが日常的にやりとりされています。

また、デバイスも様々な種類があって、触らせてもらえる機械も多くあるので幅広く経験が積めることが大きなメリットです。

小規模クリニックは、院長やトップ医師が培ってきた独自のスタイルや、その医師が得意とする専門性の高い技術・知識を間近で吸収できるメリットがあります。

ただ、小規模のクリニックは少人数で診療を行うことが多いため、受け身ではなく自ら積極的に質問したり勉強の機会をつくりにいったりする自主性がより強く求められる傾向があります。

個人的には、最初は大手美容クリニックで幅広い治療と症例数を経験し、そのあとに個人のクリニックなどで、ご自身が得意とする専門的な手技を学ぶというステップが望ましいと感じます。

また、たとえ美容外科に興味がなくても、外科は経験しておいたほうが良いと個人的には思っています。美容外科治療の知識や経験があることで、「これは美容皮膚科で対応できる」「これは美容外科のほうが効果的」といった、患者様への提案の引き出しが格段に増えるからです。

女性医師が美容医療で働く場合、結婚・出産・子育てで働き方はどう変わる?

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Q10. 結婚・出産・子育てで、働き方は変わりましたか?

コッツフォード良枝先生
結婚時は、働き方は特に変わりませんでした。一人目を妊娠した時には、知識やスキルも習得できて独り立ちできていたのですが、やはり妊娠中は想像以上に体調の変化が大きく、これまで通りに体力をコントロールするのが難しい場面もありました。

そのころ在籍していたクリニックでは、時短で早上がりさせていただくなどの勤務調整をしていただきました。子育て中は、夫の積極的なサポートのおかげで、フルタイム勤務を継続することができていました。

子育て中の女性医師が美容医療へ転職するときのポイント

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Q11. 子育て中の女性医師が美容医療へ転職する際の実践面でのアドバイスをお願いします。

コッツフォード良枝先生
配偶者との役割分担や、ご家族の協力が得られる体制を整えておくと、転職活動中も転職後も、うまく乗り越えていけると思います。

また、私の場合、どうしても調整がつかない時はシッターサービスを活用しています。病児保育に対応してくれる託児所も、あらかじめ探しておくと安心だと思います。家事代行サービスを活用するのも良い方法です。時間にも気持ちにもゆとりが生まれますよ。

女性医師が美容クリニックを選ぶときのチェックポイント

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Q12. 転職先のクリニック選びで、確認すべきポイントは何ですか?

コッツフォード良枝先生
まず確認しておくべきなのは「指導体制」です。どれだけ丁寧に教えてくれる環境か、そして指導医の先生が、知識や技術を惜しみなく伝えてくださる方かどうかも、とても大切なポイントだと思います。

もう一つ大切なのが、「どれだけ症例を積める環境か」という点です。大手の美容クリニックのように圧倒的な症例数を経験できるところもあれば、症例数こそ大手ほど多くないものの、指導医がマンツーマンでじっくり丁寧に指導してくれるクリニックもあります。どちらが自分に合っているかを見極めることが重要です。

また、見学や面接の際には、クリニックの雰囲気や、そこで働く医師・スタッフの様子が、自分に合いそうかどうかも、ぜひチェックしていただきたいポイントです。

美容医療へ転職するか迷ったら?転科を決める前に考えたいこと

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Q13. 美容医療へ転職するか迷ったとき、何を基準に判断すべきでしょうか?

コッツフォード良枝先生
一番大切なのは、やはり「目的」だと思います。「なぜ美容をやりたいのか」という目的意識ですね。

もちろん、「自分自身もきれいになりたい」「働き方を変えたい」という目的もいいと思います。大切なのは、そうした目的を見据えたうえで、「本当に美容外科・美容皮膚科に転職する必要があるのか」を一度考えてみることです。

というのも、美容医療は決して楽な仕事ではありません。患者様とのお話は楽しく、やりがいもありますが、その分気を遣う場面も多くあります。自費診療だからこそ患者様の期待値は高く、より細やかなコミュニケーションが求められるのです。

ですから、将来どんな働き方をしていきたいのかを、ある程度見据えたうえで転職先を選べると良いと思います。理想とする働き方によって、選ぶべきキャリアが変わってくるはずです。

私自身も、思い描いている将来がいくつかあります。これまでの経験や知識、築いてきた人脈を活かして、何か新しい医療・美容医療の形を実現できたらと考えながら、日々行動しています。

美容医療への転職を考える女性医師の皆様へ

麻酔科医としてのキャリアを築いた後、30代前半で美容外科へ転職し、現在は美容皮膚科、麻酔科、皮膚科、産業医と複数の領域で活躍するコッツフォード良枝先生。ご自身の得意なことや興味を、キャリアへと自然につなげながら、仕事もプライベートも全力で楽しんでいらっしゃる姿が印象的でした。

今回のお話からも分かるように、美容医療へのキャリアの築き方は一つではありません。保険診療での経験を積んでから転職し、その経験を美容医療に活かしながら自分自身の強みを広げていく道もあれば、研修修了後すぐに美容医療の道へ進み、若いうちから技術や経験を積み重ねていく道もあります。どちらが正解ということではなく、それぞれにメリットがあります。大切なのは、ご自身が「なぜ美容医療に携わりたいのか」という目的を明確に持つことです。

また、女性医師の場合は、結婚や出産、子育てなど、ライフステージによって働き方を見直す場面もあります。だからこそ、転職先を選ぶ際には、給与や勤務条件だけでなく、教育・研修体制、症例数、指導医の存在、職場の雰囲気など、自分がどのようなキャリアを築きたいのかを踏まえて検討することが大切です。

「美容医療に興味はあるけれど、自分に向いているのか分からない」「未経験で転職してどうキャリアを積んでいくか」「結婚や出産後も働き続けられる美容クリニックを探したい」など、転職に関する悩みは一人ひとり異なります。

美容医療への転職を考える際は、まず自分がどのような働き方やキャリアを実現したいのかを整理したうえで、自分に合った選択肢を探してみてはいかがでしょうか。

ドクターコネクトより

美容医療への転職を検討している医師の方へ

美容医療への転職を考えていても、

・ 未経験でも応募できる求人を知りたい

・ 美容外科と美容皮膚科のどちらが自分に合っているか相談したい

・ 結婚・出産・子育てを見据えてキャリアプランを相談したい

・ 大手美容クリニックと個人クリニック、それぞれの特徴を比較したい

など、転職活動を始める前に知っておきたいことは多いのではないでしょうか。

ドクターコネクトでは、美容外科・美容皮膚科をはじめとした美容医療の医師求人をご紹介しています。

転職するかどうか迷っている段階でも、ご希望やこれまでのキャリアを伺いながら、今後のキャリアについて一緒に考えることができます。

美容医療への転職を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者
ドクターコネクト
20年以上にわたって、美容医療をはじめとする自費診療業界に特化してサービスを提供。業界で培った知識や経験を活かし、豊富な医師転職ノウハウで多くの医師の転職サポートを行う。美容クリニック関係者とも良好な信頼関係を築き、最新の採用トレンドや情報を迅速に収集。好条件や非公開求人を多数取り揃え、医師と美容クリニックの高いマッチング率と満足度を実現している。


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