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インタビュー

脳神経科学に基づく技術で5つの「不」を解消|ブレインクリニック事務長に訊く


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日常生活がうまく送れない。在宅勤務をきっかけに精神的な不調を感じる。普通に学校で勉強したり友達と遊んだりできない。

問診による検査と医師の診察でグレーゾーンと言われ、病名が診断されないために具体的な治療が提供されずに困っている人が相当数存在することが近年の調査でわかってきました。文部科学省のデータでは、発達障害の子どもの割合は6.5%にのぼると報告されています。

「適切な治療が保険診療の中で確率されていない。そういったところをサポートしていくことで支持をいただいている」と、ブレインクリニックの林氏はコメントしています。

美容医療はウェルビーイングという方向性にありますが、「普通の生活を取り戻すサポートをする」というブレインクリニックもまた、多くの人のウェルビ—イングに貢献するクリニックと言えるでしょう。

生きづらさ、ブレインクリニックが解消する「不」


──東京ブレインクリニックは自由診療の中でも特徴のあるクリニックですが、この分野のクリニックを設立なさった理由についてお聞かせください。

最新の脳神経科学に基づいた治療を提供|ブレインクリニック事務長に訊く|医師転職ドクターコネクトインタビュー林 氏
設立は2019年の2月ですが、その背景としては日本の発達障害が置かれている状況にあります。
発達障害には、確定診断までは出ないが一定の症状は認められるというグレーゾーンが存在します。
他の病院やクリニックでは、このグレーゾーンは正常範囲として治療の対象にならないことが多いのです。

一定の症状があるわけですから正常範囲と言われていても、実際には日常生活に支障があるという発達障害と思われる方、そしてそのご家族が多くいらっしゃいます。そのような方々に対して保険診療では適切にサポートできるところが少なかったのです。

「困っているのに適切な治療を提案してもらえない」という患者様に対して、他に先駆けて自由診療という形で私たちが始めたのがこのクリニックでした。一般の心療内科や精神科で明確な診断をいただけなかったり、また、病院には行っていないけれど生きづらさを感じているという方々にてアプローチして適切な診断と治療をしたい、というのが設立の背景です。

最新の技術を駆使して「不」を解消

──東京ブレインクリニックの経営理念を拝見しましたが、たいへんユニークですね。

西方 氏
発達障害 グレーゾーンと言われる患者さんが抱える問題はさまざまです。

  • 不利
  • 不備
  • 不安
  • 不都合
  • 不幸

グレーゾーンと言われる方々を取り巻く、これら5つの「不」を解消するのが当院の理念です。QEEG検査やTMS治療など、最新の脳神経科学の技術を駆使して「不」を解消することで皆様に喜んでいただけると考えています。

対症療法メインの分野に、最新の医療機器で「治療」する

──TMSで効果が出る方は、どのくらいの割合でいらっしゃいますか?

最新の脳神経科学に基づいた治療を提供|ブレインクリニック事務長に訊く|医師転職ドクターコネクトインタビュー

西方 氏
正直に申しますと入職前の私はTMSの効果に半信半疑だったのですが、患者様を治療する日々の中で強く感じているのはTMSには確実に一定の効果があるということです。

9割の患者様に何らかの変化

実際に、多くの患者様がTMSの効果を認識してくださっています。当院での治療結果を見ますと「治療前に抱えていた問題が改善された」という方がおよそ6割から7割、いらっしゃいます。
そして、9割の方が「何らかの良い変化があった」とおっしゃっています。

TMSは元来うつ病の治療として作られた機器で、これまで発達障害にはエビデンスが少ないと言われていました。しかし、実際には保険診療の対象にならない発達障害の方たちに対して、TMSが貢献できることはあります。

当院ではうつ病ではない方たちを対象としたTMSの効果と安全性について、大学や医療機器メーカーと連携しながら症例を集め、エビデンスを作っています。

座っていられない子どもが、授業をきちんと受けられるように

──TMS治療は子どもさんも受けられるということに驚きました。

【精神科 心療内科 医師求人】脳科学に基づいた最先端医療を提供

西方 氏
大阪院の患者様の印象的なエピソードをご紹介させてください。
多動症のお子さんを連れていらしたお母様から伺ったお話です。お子さんが授業中に歩き回る、クラスメートと訳も無く喧嘩する、お友達が作れない、家に引きこもってしまう、親としてどうしたらよいかわからないということで来院なさいました。

TMS治療を受けて半年で、座って授業を受けられるようになった、友達を家に連れて来るようになってすごく嬉しかったとおっしゃってくださったのです。授業を座って受ける、それは当たり前のことなのですが、それがどうしてもできないというお子さんが世の中に一定数いらっしゃるという現実に向き合わなければなりません。

そのようなお子さんがTMSで普通の生活の戻れるようになる、という素晴らしさを私どもは実感しています。これからも、TMS治療の結果がもたらす「価値」を患者さんに伝えていくことが私たちの使命だと思っています。

小学生から70代までの幅広い年齢層に大きな需要

──ブレインクリニックの患者様の年齢層は?

西方 氏
患者様は小学生から70代まで、幅広くいらっしゃいます。小学生を親御さんが連れていらっしゃるケースも多くなりました。特にこの夏休みはコロナ禍の影響でしょうか、初診の半数くらいがお子様でした。

──初診はどのような主訴で来院されますか?

西方 氏
まず、発達障害ではないかと疑われる方が、日常生活に困ったり、「生きづらさ」をお感じになったりしてご相談にいらっしゃいます。
生活にとても支障があるけれど他の医療機関で正常と診断された、とおっしゃる方がセカンドオピニオンとして検査を受けにいらっしゃるケースも多いです。

また、心療内科で薬を処方されているけれど副作用が辛いので薬をやめたい、とお考えの方もご相談にいらっしゃいます。
当院では薬は処方しないので「薬を減らす・止める」という投薬のコントロールについてはかかりつけ医に相談していただくことになりますが、TMSは薬と併用して受けていただくことができるので、ご相談に対応しております。

林 氏
主訴に睡眠障害がある方も多くいらっしゃいます。特に、中途覚醒、早朝覚醒のお悩みが目立ちます。私どもは薬に頼らない治療を目指していますので、症状によってはTMSと併せてサプリメントをお勧めすることもあります。

治療の流れの中で、
医師はどこでどのように関わるのか

──TMS治療は実際どのように行われていますか?

林 氏
ブレインクリニックは完全予約制で、次のような流れで診断治療が進められます。

  1.  診療を希望される方は最初はコールセンターに電話。当院の治療の対象ではない統合失調症や認知症などをスクリーニング。
  2. 初診日、患者様は問診票を記入
  3. まず、QEEG検査という定量的脳波測定を実施。臨床工学士や臨床検査技師が担当。この検査ではASD傾向かADHD傾向かなどが可視化。
  4. 次にインテーク(初診患者が抱える問題の解決に向けて最初に行う予診)カウンセラーが担当。
  5. インテーク結果をカウンセラーからドクターへ共有。
  6. 脳波検査とカウンセラーのインテーク情報をもとに医師が診察。ここで初めて医師が関わる。初診は25〜30分くらいの診察で、TMSが効果的であると判断されればTMS治療について医師から説明。
  7. 治療への意向があれば医師からカウンセラーに引き継ぎ、契約はカウンセラーが担当。

TMS治療が始まったら、医師は処置箋を作成→実際の治療は臨床検査技師や臨床工学技師が担当という流れで実際の治療が続きます。
例えば20回の治療だと数ヶ月かけて行うのですが、治療4回に1回の頻度で、医師が経過観察を行います。

ブレインクリニックの医師のバックグラウンドはさまざま

──ブレインクリニックで働く医師はどのような診療科目からの転職ですか?

林 氏
さまざまな診療科目から入職しています。精神科はもちろん、内科、放射線科、形成外科、救急医療をやっていた医師もいます。最近ではTMS治療に携わりたいと思われて入職する方も多くなりましたし、これからの人生のワークライフバランスをお考えになって転職された方もいます。保険診療からだけでなく、すでに自由診療で働いていて、そこからブレインクリニックに転職なさった医師もいます。

西方 氏
最先端の医療機器を活用して患者さんを診断治療する、という当院の治療はバックグラウンドが精神科でない医師でも働きやすい環境を作っています。

医師の入職から研修の流れ

──職員教育のノウハウが強みと伺いましたが、医師研修はどのようなものですか?

医師転職ドクターコネクト│医師求人ブレインクリニック新宿院外観

林 氏
入職初日は本社で、入職の手続、人事からの説明、社内で使用するチャットワークなどについてオリエンテーションを行います。

2日目は坂統括院長が講師で診断治療に関する座学、3日目にクリニックで診断治療に使用するIT関連の使い方、現場で他の職種との交流などを行います。その後はOJTに入り、毎週月曜に半日の座学を4週間続けて受けるという研修体制になっています。

応募する医師が増えている、好環境で急成長のクリニック

──採用の条件についてお伺いします。

西方 氏
もちろん、患者さんに向き合って寄り添ってくださる医師であること、そのほかの資質としては協調性があり問題解決を一緒にできる方、意欲的な方に来ていただきたいと考えています。

実際、現職の医師を見ると、志があって周りと上手くやっていけるような医師が活躍しています。そのような医師は他のスタッフにも良い影響を及ぼして、良い意味でチーム医療が実現できると考えます

林 氏
細かな点になりますが、残業は月に大体10時間以下、休憩時間もしっかり取れますので、全体的にはワークライフバランスを大切にできる環境があります。

また、各院に医局があり情報交換・共有が重要になっていますので、コミュニケーション力のある医師を求めています。現在、20代後半から60代までの医師が勤務していますが、医局でドクター同士の会話ができるので嬉しいと言う意見が多いです。

応募者の増加で募集締め切りが間近

──最先端機器で診断治療、働きやすい職場環境、となると応募なさる医師も多いのでは?

林 氏
おかげさまで、応募してくださる医師が多くなりました。しかし、来月には6名の入職が決まっていて、おそらく2022年4月までには医師の求人を一旦終了する可能性が高いです。

東京・名古屋・大阪の医師求人に関しては、ここ数ヶ月の採用活動で決まるのではないかと考えています。

インタビュー後記

東日本ご担当が林東泉(はやし とうせん)氏、西日本が西方清二(にしかた せいじ)氏、お名前とご担当地域が合っているというエピソードで笑いから始まったインタビュー。お二人の丁寧で優しいお話ぶりとは裏腹に、ブレインクリニックを大きく成長させてきた熱い志を感じることができました。

大阪院は開院2年を待たずに早くも手狭になり移転するとのこと、これからも拡大を続けるブレインクリニックから目が離せません。

最新の脳神経科学に基づいた治療を提供|ブレインクリニック事務長に訊く|医師転職ドクターコネクトインタビュー

ブレインクリニック医師求人情報

最新の脳神経科学に基づいた治療を提供|ブレインクリニック事務長に訊く|医師転職ドクターコネクトインタビュー

今後もさらに全国展開を進めるために、2021年末まで関東エリアを中心に医師を積極採用・増員中です。未経験・転科が可能、研修医の進路としてのご相談も承ります。2022年4月以降ご入職希望の方も、ぜひ一度ご相談ください。
精神科医療のパイオニアとして、新しいことにチャレンジしたいと考えている先生のご応募をお待ちしております。

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