美容外科医と美容皮膚科医のタッグ!ゼティスビューティークリニック 鉄院長・黒田副院長に訊く
国際美容外科学会の報告によると、日本の施術数は世界全体の7.2%、第3位だった(2018年発表データ)。

日本美容外科学会(JSAPS)が2019年に発表したデータによると、美容外科手術の市場規模は1378億円、一方、ノンサージェリー治療は2363億円となっている。

顔の外科手術では「まぶた形成手術」の14万9861件が最も多く、「鼻形成」が2万9377件、「フェイスリフト手術」が2万7608件と続いている。鼻の美容外科手術は大きく進化しており、自家組織を使用する方法で市場は伸びているようだ。

「日本の美容外科は、市場的には決して上り坂な訳ではない」とおっしゃる、ゼティスビューティークリニック院長の鉄 鑠先生。この度、副院長に黒田 愛美先生を迎えて治療とサービスの幅が広がったという。

鉄先生の「幸せを噛み締める時」、黒田先生の「生きていて良かったと思う時」とは。

美容外科医と美容皮膚科医のタッグ!ゼティスビューティークリニック 鉄院長・黒田副院長に訊く

大手美容クリニックからのスタート

──鉄先生は大手美容クリニックで勤務なさっていましたが、そこでのご経験についてお聞かせください。

鉄 院長
僕は美容外科医としてのキャリアを正式にスタートさせたのが湘南美容外科(現: 湘南美容クリニック)でした。

ゼティスビューティークリニック 鉄 院長指導はしっかりした体制ができていて、ベテランの先生から指導を受けることができました。ドクターがたくさんいて、ライバルとなる若手の医師も多く、切磋琢磨してみんなで競いあうように学べた経験は良かったと思います。

それに、何と言っても圧倒的な症例数が大手美容外科には集まりますので、それはすごく助かったことですね。症例数が多いと言う点は、大きいと思います。

しかも、湘南美容外科では外の先生と触れあうチャンスを作ってもらえたのも良かったと思います。世界的に有名なドクターを招いてレクチャーをおこなったり、そういった先生と交流できたのは、技術を学ぶだけでなく、視野を拡げると言う意味でも良かったです。

競い合う先生方がいなければ、今の僕はなかったかもしれない

──大手クリニックではライバルになる医師がたくさんいらっしゃったということですが、競争相手が多いことはマイナスにはならなかったのですか?

鉄 院長
もちろん、弱肉強食の世界(笑)なので、その中で上昇していく先生もいるし、上に行けない先生も出てきますね。それをプラスととるかマイナスととるかは人によって違うと思いますが、僕にはかなり良かったと思います。

そのときに(弱肉強食の世界で)競い合う先生方がいなければ今の僕はなかったかもしれない。僕は新宿院にいたのですが、新宿院のドクターとだけ戦っていたわけでなく、全国が相手でした。

日本の美容外科は、上り坂な訳ではない。マーケット的にはプラトー、縮小して行く可能性もあるかもしれない。そんな中、限られた症例の中で、ほかのドクターたちと技術力と宣伝力を競いながら試行錯誤する日々は学ぶことが多かったですね。

ここ数十年で「鼻」は、一番進化している美容外科手術

──鼻の整形をご専門の1つとして開業なさったのは、厳しい市場環境の中でも「鼻」のニーズは堅調と考えられたからですか?

鉄 院長
鼻という分野に関しては、僕の感覚でも、また、データを見ても増えていますね。鼻の手術に関しては、ここ数十年で一番進化のあった美容外科手術だと思います。

昔はヒアルロン酸だったり、今は使われていないのですがアクアミドなどの注入物を入れた隆鼻術やプロテーゼの挿入がメインだったのですが、最近のメインはご自身の軟骨を使います。鼻中隔軟骨だったり、耳の軟骨だったり、肋骨の先端の肋軟骨を使って、鼻先を作ります。プロテーゼ以外は自家組織で作れるようになったのが大きいですね。特別なことが起きないかぎり感染のリスク、メンテナンスのリスクは減ります。

大きな流れとしては、大きな外科手術よりもプチ整形のニーズが増えていますが、鼻だけは本格的な手術でトータルに鼻を作る方向に流れているのが面白いと思います。アンチエイジングで注入だけに来ていた人でも、「こういうふうに鼻を作れるなら私もやりたい」と言う人が増えています。

自分由来ですから敷居は低くなってきていますね。鼻に関しては、コンプレックスがほかのパーツに比べると大きいので、それが手術に踏み切る原因のひとつではないかと思います。もちろん、アジア人の美容外科では眼が必ずトップ、それは変わらないのですが、そのあとに続いて、鼻やボディの手術も増えています。

──コンプレックスになりやすいのはどんな形の鼻の方ですか?

鉄 院長
アジア人の鼻のコンプレックスは主に3つ、あります。団子鼻、鼻根部が低い鼻、小鼻が広がっている鼻です。これらがメインの主訴になりますね。鼻はお顔全体の印象が大きく変わるので、比較的若い、20歳から35歳がメインです。しかし、40代、50代でも鼻の手術をなさる方は増えています。

「どうしてもやりたい」大手美容外科クリニックで初の女医に

──黒田先生も大手の美容クリニックのご出身ですが、どのようなことをご経験なさいましたか?

黒田 副院長
私が入職するまで品川美容外科には女医はいなかったので、最初は断られたのですが、どうしてもやりたくて。当時の勉強先だった美容外科の院長が直接、品川美容外科の院長に「やる気があるから頼む」と、私を推薦してくださって入職でき「初の女医」となりました。

入職後は美容外科医として数年経験を積みました。美容皮膚科部門のスキンクリニックを立ち上げたり、私でしかできないことをやらせてもらえたことは有難かったです。院長も経験させてもらえましたし、タイミングも良かったというのもあるかもしれませんが(笑)。

自分の患者さんには最後まで向き合う

ゼティスビューティークリニック 黒田 副院長黒田 副院長
大手はやはり症例数が多いので勉強になることが多かったです。症例が多いとトラブルも多くなるので、クレーム対応の経験も積みました。クレームに1件1件、対応していけたのは大きいと思います。一応、クレーム対応の部署のようなものはあったのですが、そこにお願いするのは最後の最後、私は自分で対応したいと思って、なるべく自分の患者さんには最後まで向き合うようにしていました。

ここでの経験で美容外科の領域でも美容皮膚科の領域でも、思わぬ合併症やトラブルが生じた時の対応、例えばどの薬をどのくらい使えば良いかなどを学べたと思います。大手は一日に何十人という多くの患者さんに対応しなければなりません。たくさんトラブルも見てきたので、怖くなくなったというか、何があっても自分で処理ができるようになったのは、自信につながりましたね。

──黒田先生が立ち上げた品川スキンクリニックは、業界でも評判になりました。品川美容外科とお客様の取り合いにはならなかったのですか?

黒田 副院長
最初は同じ院内で作ったので、売り上げを取り合うということはなかったです。むしろ、全体で増えていたと思います。

美容外科と同じ建物にあるスキンクリニックでは、オペも行っていました。美容外科と美容皮膚科の両方ができるドクターは、どちらもやっていましたね。表参道のスキンクリニックの院長をやらせていただいたときは、オペの施設がなかったので、局所麻酔でできる手術を行っていました。

自分と同じ目標に向かってくれる黒田先生とスタッフに感謝

──鉄先生にお伺いします。ゼティスビューティクリニックを開業なさったときのご苦労や喜びについて。

鉄 院長
今、新型コロナ騒動でたくさんのクリニックが経営不振に陥っています。僕らのクリニックには、幸いにもお客様が来て下さっています。銀座で開業して半年になりますが、こんな前代未聞の状況になっていて、ヒヤヒヤしています。

「自分と同じ目標に向かってくれる黒田先生とスタッフに感謝」ゼティスビューティークリニック 鉄 院長開業してからの喜びとしては、自分と同じ目標に向かってくれるスタッフがいることですね。黒田先生と守屋先生が加わってくださって、皆一丸となれていると思います。忙しいときは、朝6時くらいからクリニックを開いていますが、朝一番でスタッフも来てくれて、有難いですね。

──黒田先生が加わって、ゼティスはどのように変わりましたか?

鉄 院長
以前は、鼻が専門の僕を目当てに来るお客さんがメインだったのですが、黒田先生が入ってくださり、治療とサービスの幅が広がりました。実は、質の良い治療を提案したいと思っていたので、開業する前から黒田先生には相談をして、お誘いもしていたのです。

僕は術者としてかなりこだわりを持っています。自分の作るものの品質にはこだわりがあり、本物を提供したいという気持ちもあります。一緒にそれが出来るのは黒田先生だと思っています。

北京で美容外科と出会い、驚いた

──美容医療に転科なさったきっかけについて、お二人にお伺いします。

鉄 院長
僕は中国の大学を卒業して、しばらく整形外科にいました。北京で美容外科をやっている友達がいて、そこに半年ほど居させてもらったのですが、「すごい!」と思いました。こういう世界があるのか、と驚きました。

美容外科では医師が自分のオリジナリティを出せて、のびのびとやっているのを見て、美容外科に進もうと思いました。そこから、日本の医師免許をとって、研修を終えてそのまま湘南美容外科に入職。美容外科への道は日本に来た当初から決めていました。

学生のときから女性のための外科医になりたかった

「女性のための外科医になりたかった」ゼティスビューティークリニック 黒田 副院長黒田 副院長
私は学生のときから女性のための外科医になりたいと思っていました。もともと手を動かすのが好きだし、器用だったので外科医をやりたくて。

入職したのが乳腺外科、内分泌外科。そこで、乳房の再建をやって豊胸にも興味が出てきました。そのあたりから、美容外科に行きたいと思い始めました。

外科を2年やって、そこで美容外科に行きたいと思ったのですが、「自分は医者としてどうなんだろう」「臨床の経験が足りないのでは」と思い、そこからまた麻酔を2年、そのあいだバイトで美容クリニックに行って勉強しながら、標榜医を取るまでやりました。麻酔科の標榜医をとった後、品川美容外科に入職しました。

今は、外科よりも内科に興味があります。乳房とか鼻の手術は、私よりも上手な先生がたくさんいると思うのです。私はもっと細かい、注入とか糸、が得意。自然と、大きいオペよりも侵襲が少ないものに興味が出てきました。比重が「からだの内側」と「皮ふ」になってきたと思います。

カウンセリングの質がお客様の満足につながる

──現在、お仕事の中でどこに満足感をお感じになりますか?

鉄 院長
毎日、僕が幸せを噛み締めているのは(笑)、お客様一人一人と向き合う時間、その質が以前よりも格段上がったこと。大手美容クリニックは、お客様と向き合う時間が少なく感じました。例えば、カウンセリングを5分から10分やって、そのあと手術に戻るような体制でした。

1日に3件の手術をやりながら、15人から20人のカウンセリングを平行して、やっていましたので。今はお一人に30分ほど、お話できるのでそれはすごく満足です。これは僕自身の満足ですが、たぶんお客様にも満足していただいているのではないかと。

口コミが生まれるのは、結果からでしかない

──鼻の手術は1回で終わることが多いのではないかと。リピーターで来院なさる方もいますか?

鉄 院長
そうですね。鼻の手術は大体一回で終わりなのですが、かなりの確率で、その後に家族やお友達をご紹介いただいています。手術をした方がお母さんを連れてきて、お母さんがアンチエイジングの施術をなさったりとか。

僕たちは、広告費ゼロ、口コミを大事にしています。口コミが生まれるのは、結果からでしかないと思います。

質の良いものを提供したい

──医師として、これから挑戦なさりたいことは?

鉄 院長
美容外科の経営者、一人の美容外科医、という2つの身分が僕にあります。

美容外科医としては、技術を向上させたい気持ちが強くあります。他のドクターと交流しながら、今後も技術を磨いていって、他の先生も育てていけたら、そして、より質の良いものを提供できたらいいなと思っています。

経営者としては、チェーン展開のような急激な拡大よりは、より質の良いものを提供する、クオリティ重視です。価格競争には巻き込まれないようにしたい。リーズナブルな料金であるけれども、良いものを提供したいと考えています。

常に勉強、生涯勉強していかなければならない

黒田 副院長
「内と外からの美と健康」が、医師としての自分の信念です。両方とも切っても切れないものだと思います。この信念のもとに、患者さんと向き合ってカウンセリングをしたり施術をしたりすることは、私の喜びです。

患者さんに喜んでいただけると、生きていて良かったと感じます(笑)。サプリメント、栄養、そして予防医学は日々新しい情報が出てくるので、その分野は新米なこともあり、常に勉強です。外からの美容医療も、生涯、勉強していかなければならないと思っています。

美容医療に飛び込む前に覚悟するべき

──美容医療を目指す後輩の医師にアドバイスをお願いします。

「美容医療に飛び込む前に覚悟するべき」ゼティスビューティークリニック 鉄 院長鉄 院長
最近はSNSのおかげか、美容外科を身近に感じて飛び込む先生も多いと思います。湘南美容では教育もやらせていただきましたが、実際の現場はかなり厳しい。

美容外科のお客様は増えているわけではない、このシビアな状況の中で自分を磨いていかなければならないのは簡単ではありません。

一見、華やかな世界に見えますが、中に入ると相当厳しい。ベテランドクターでさえ、手術ができない状況です。覚悟がないと、そして楽しめる方でないと、美容外科には飛び込んではいけない。僕も華やかな生活ができると思っていましたが(笑)、実際は全然違いました、めちゃくちゃ地味。

でも、お客様から喜んでもらえるのはすごく大きい。自分の技術の成果をダイレクトに味わえる。そういう意味では、ほかに無いんじゃないでしょうか。

強い気持ちを持って美容医療を目指してほしい

黒田 副院長
私は美容医療を心から好きだからやっていけると思います。

後輩の研修医から相談を受けることも多いです。「何となく楽そうだから」とか「華やかそうだから」だから自由診療はいいと思う方がいらっしゃいますが、そうではなくて、人のためになりたいとか、人をキレイにしたいという強い気持ちがあって、美容医療を目指すのならいいと思います。そうでない人には難しいと思います。

──お二人は「日々、研鑽」という点で、同じことをおっしゃっていますね。

鉄 院長
だから一緒にやっているんです(笑)。

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インタビューを終えて

対談は銀座のゼティスビューティークリニックで行われた。始める前に、医師も含めほぼ全員のスタッフが集まって、インタビューをウォームアップしてくれたのには驚いた。「一丸となっている」とおっしゃる、鉄院長の言葉どおりの結束力を感じた。

広告費に年間10億円を投入する大手クリニックもある中で、広告費ゼロと口コミの集患力を大事にしたいというゼティスビューティークリニック。先進的な高い技術力と、患者様と信頼関係を築けるヒューマンスキルがあるからこその経営手法だ。

鉄院長と黒田副院長の技術と知識、お二人が持っていらっしゃるナチュラルで健康的な雰囲気。そして、スタッフの前向きで積極的な姿勢。ゼティスビューティークリニックが口コミで広がっているのも納得できる。

さらに飛躍していくであろうゼティスビューティークリニックに、今後も注目したい。

ゼティスビューティークリニックのご紹介

ゼティスビューティークリニック|鼻整形・鼻形成、美肌専門美容クリニック

銀座駅徒歩1分の美容外科・美容皮膚科ゼティスビューティークリニック。

鼻の外科症例において国内有の症例数とクオリティを誇る鉄鑠医師が新規開業する美容クリニックです。

ピーリング・レーザー・メソセラピーによる美肌治療をはじめ、幹細胞・PRP治療によるエイジングケアなど、様々なアプローチで患者様の美をお手伝いされていらっしゃいます。

 

ゼティスビューティークリニック|鼻整形・鼻形成、美肌専門美容クリニック 公式サイトzetithbeautyclinic.com

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